8話目 ページ9
ぎこちなく声のしたほうへ振り返ると案の定、結城といつもの女子達がいた。
何で、ここにいるの…。
「ヤダ〜、休日にも会うなんて奇遇だね?」
そう言って周りの女子達とクスクス笑う。
昨日のことを思い出しイライラしてくる。
「?松梨、知り合い?」
苛立ちを抑えているとチョロ松が聞いてきた。
「同じクラスの人。ごめん、あんまり関わりたくないの。…皆もう行こう」
問いかけに小声で答え、皆を連れて真逆に進もうとすると周りの女子に止められた。
「えー、上原さんいいじゃん。もうちょい話そうよ!」
「話してる途中なのに行っちゃうなんて酷くないー?」
「上原さん、逃げるみたいだよ?」
周りの女子が発言し最後に結城が私を馬鹿にしたように言うと女子達はまたクスクスと笑った。
チッ…、男子がいるからって可愛子ぶんなよ。昨日はあんな大笑いしてたくせに。
流石に邪魔だしキレてやろうかと思った時私より先にカラ松が口を開いた。
「悪いが、松梨が嫌だと言ってるんだ。通してくれないか」
カラ松が軽く睨むと女子達はどいてくれた。
他の皆を見ると結城達を凄い冷たい目で見ていた。
「…松梨行くぞ。俺こいつら好きじゃねーわ」
おそ松がそう言って歩き出したのに続いて皆歩き出すのに私も続く。
そして、十四松と一松は立ち止まりそれぞれ結城達に言った。
「あー、そうだ。松梨を傷つける様なこと言わないでね?僕ら、本気で怒るよ」
「…今度松梨を侮辱する様なこと言ったらマジで俺ら容赦しないから」
結城達は顔を少し青くして俯く。
こっちに戻って来る二人の言葉に嬉しさを感じていると苛立ちは大分おさまった。
いい幼馴染だよ…。
「……アイツ、覚悟しとけよ。6人も味方につけやがって…!」
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あるにゅーむ(プロフ) - 霧影ノ白龍さん» ありがとうございます!学生なので時間が限られますが頑張りたいと思います。( ̄▽ ̄) (2017年6月28日 21時) (レス) id: 4325d7159c (このIDを非表示/違反報告)
霧影ノ白龍 - おもしろいっす!(´∀`)期待してます!頑張ってください!!! (2017年6月20日 20時) (レス) id: bfbb289b00 (このIDを非表示/違反報告)
あるにゅーむ(プロフ) - Ririn☆さん» コメントありがとうございます!そう言って貰えると嬉しいです。これからも頑張ります! (2017年5月21日 19時) (レス) id: f327a0c2f8 (このIDを非表示/違反報告)
Ririn☆ - おお!!リアルっぽい小説、私大好きです!しかも学生松…… これからも頑張ってください!! (2017年5月21日 18時) (レス) id: 4ed4e75004 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あぬん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年5月6日 18時