嫌な予感… ページ6
｢今日ってさ､由希くんの面談
あるんだよね！｣
｢あっ！そうだよ！そうそう！｣
｢由希くんだけ延びてんたんだよねー！｣
｢来るのってお父さんかな？お母さんかな？｣
｢どんな顔してんだろ｡似てるのかな…｣
｢気になるー！！｣
放課後の校内で､女子達の浮き足立つ声が聞こえる｡
Aと透はそんな女子達の横を通り過ぎ
窓から空を見上げた｡
透｢雨が強くなってきましたね…｣
『そうだね…』
まるで､今の由希の気持ちを表しているような暗く重い
灰色の雲｡
そこから涙のように雨の粒が降り注ぐ｡
『由希､大丈夫かな…』
透｢大丈夫です、由希くんなら…きっと｣
『だと良いけど…』
Aと透は空を見上げて願わずにはいられなかった｡
その頃には由希の進路相談が始まっていた。
由希の母親は開口1番にこう言った…
由希は【進学させる】と
そのための大学も､もう決めていると｡
にこやかにそう言い放った｡
由希はそんな事1回も同意していないどころか
今初めて聞かされた
由希｢母さん…！何勝手に決めてるんだよ…！！俺は…｣
｢何言ってるの、決めてあげてるんじゃない｡だって
そうでしょ？アナタ1人じゃ何も決められないじゃない」
「決めたと思ったらこんな無名な高校行ってみたり…ねぇ
由希…アナタ本当に昔っから､自分の考えなんて
持たないわよね｣
由希｢………っ｣
｢ただ反抗したいだけなら黙ってなさい…そろそろちゃんと
してくれないと困るんだから｣
白木｢お母さんやめてください｡貴女は今､とても不条理な
言葉でお子さんをぶっています｣
｢あら…何言ってるの？｣
由希「(…言わなきゃ、言葉にしなきゃ、自分の思ってる
ことを…早く、早く)」
｢アナタはまだ独身かしら？気楽でいいわよね…子供を持つと
大変なのよ｣
どうしようもなく悲しく､暗い沼に気持ちが浸かりそうに
なった､その時｡
ダァーンッと勢いよく進路指導室のドアが開く
何事かと3人がドアの方へと視線を向けると｡
『ﾊｧ、ﾊｧ…ま、間に合った…』
｢やぁやぁ、諸君…！！待たせたね｣
息を切らしてやって来たAと大きな薔薇の花束を手に
優雅に立っている綾女がいた｡
突然の乱入者に3人……主に由希の母が石のように固まった｡
白木「霧山…？」
由希「き、霧山さん…？！」
『ﾊｧ、ﾊｧ…しんど…』
綾女｢雨というのは全く持って摩訶不思議だ…！」
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柚木葵(プロフ) - 黒灰白有無％さん» こんな長編を読んでくれてありがとうございます！紅野さん！少ないのよ…(´；ω；｀)本当にありがとうございます💦 (8月17日 11時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - こちらも読み返させて頂きました！！紅野さんのあまりないから嬉しい,キュンという気持ちと感動的すぎて溢れる涙が本当に止まりません！思いだしただけで泣きそうです.此方もとても面白くて大好きです！気長に待ってますので自分のペースで無理せず頑張ってください！！ (8月17日 9時) (レス) @page28 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - ゆりさん» こんばんわ！！えっ！？一気に！？大変だったでしょ！？紅野さんとのラブを早く見せたいよ💦 (5月10日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 初めまして！久しぶりにフルーツバスケットをアニメで見たら面白くて占ツクでも見たくてこちらの作品を見つけました！面白くて一気に全部見ました^^紅野さんとのラブラブなお話見たいです！更新楽しみにしてます！ (5月10日 20時) (レス) @page26 id: d513f84132 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございますm(__)mネタが出来たら更新しますね💦 (2022年4月11日 15時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月17日 12時
