ただいま ページ10
透｢あ…え！？び､びっくりしました！｣
『ほ、本家の方は…？』
正反対の反応ではあるものの､透の目尻に
溜まった涙に､由希は静かに手を伸ばす
由希｢泣いてる…｣
透｢あ！いえ、これはその！いけませんね､お正月という
ものはこう人を感傷的にさせるといいますか…！えーっと
演歌などを歌われるとわびさび的、日本の心が…｣
由希「(誰も…Aしか知らないまま…)」
夾「(泣かせてしまう所だった…)」
そんな2人の様子を見て、夾も由希も脱落したように倒れ込む
透｢え！？だ､だだ大丈夫ですか2人共！？｣
由希｢大丈夫…初日の出､見なくちゃね｣
夾｢俺はその前に年越しそばが食いてぇよ｣
由希/夾｢ただいま｣
そう言ってこちらを見た2人に､透は自分の為に戻って
きてくれたのだと､たまらない気持ちで一杯になった
目に滲む涙は､先程とは違う
暖かく心の中に染み込むようなものだった
透｢…おかえりなさいっ｣
『お帰り…』
一方、1人で帰った紫呉は
紫呉｢ただいまー｣
？｢来るのが遅いぞ｡先生が1番最後だ｣
本家に帰ってきた紫呉を出迎えたのは
はとりと白髪の青年､草摩潑春だった
紫呉｢やぁ！はー君､はーさん！お出迎えありがとう！｣
潑春｢夾と由希とAは？｣
紫呉｢うーん、何というか…まぁ、ぶっちゃけた話…サボり？｣
潑春｢あー…烈火の如く怒り狂う楽羅と
流水の如く静かに怒る慊人の姿が目に浮かぶ｣
のほほんと言うが､想像するのが恐ろしいくらい
地獄絵図である
潑春｢全く…俺も今年最後のファイトを挑もうと思ってたのに
いらん土産だけ置いてきやがって」
紫呉｢はーくんは僕の家壊さないでね…」
潑春｢でもま､サボりたくなる気持ちは分かる…俺だって
辛いモンがある｡逃げ出したくもなるよな…」
紫呉｢いやいや､今回あの3人は逃げたかった訳ではないと
思いますよ」
はとり｢？どういう意味だ？」
紅葉｢しーちゃん､ハルー！！やっと来た来たっ！
宴会が始まるよ！！」
紫呉｢やあ紅葉っ｡舞いを楽しみにしてるからね」
紅葉｢Ja！」
紫呉｢…その前に慊人だな｡3人がサボった事､どんな顔で
聞くのやら…だ」
紫呉は宴の部屋の奥に居る慊人のところに行く
紫呉｢今晩は慊人さん
(いいザマだな､慊人)」
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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
