可愛い ページ47
杞紗が紫呉宅で生活するように
なってから､3日が経つ｡
その間､彼女はと言うと……｡
『朝ご飯は何しよ……ん？』
キュッと服を掴まれる感覚にAが振り返ると､杞紗が
眠そうな目を擦って立っていた｡
『あ､杞紗…起きたの？』
問いにコクリと頷いてAの横にくっつく
Aは杞紗の頭を撫でた｡
『少しお手伝い頼んでも…？』
杞紗「……」ｺｸﾘ
あれから杞紗はAと透の側から離れない｡
トテトテと２人の後をついていきながらも
家事をお手伝いしてくれる姿は何とも愛らしく
2人は杞紗が自分達に心を開いてくれている事を
とても嬉しく思っていた｡
今も杞紗はトイレに向かった透をじっと
トイレの前で待っている｡
それも戻ってきた時の杞紗の服の裾を掴む
仕草で全て吹っ飛んでしまう｡
『とーるちゃーん、きーさー…洗濯物乾いたー』
透｢あ､はーい！杞紗さん､畳むのを
手伝ってくださいますか？｣
杞紗「……」ｺｸﾘ
居間にいる紫呉は何とも微笑ましそうに
見つめている｡
紫呉｢なんかヒヨコみたいで､ほのぼのだねぇ｣
夾｢ウザくねぇのか…？ああいうの俺はウザいぞ｣
紫呉と夾が見つめる先には相変わらず2人の
後ろをついてくる杞紗｡
すると唐突にピタリと2人が止まったと思うと､
むぎゅっと杞紗に抱きつく
『可愛い…』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
透｢大好きです！！！｣
紫呉｢嬉しいみたいだよ｣
夾｢…………｣
杞紗は抱きしめてくれる暖かさと頭を優しく
撫でてくれる手に､甘えるようにそっと
目を閉じた
夾｢なんだかよく分かんねぇ…おい､腹減った｣
透｢あ､はい！ただいま！｣
『杞紗､今夜は何食べる…？』
Aの問いかけに､杞紗は何度か口を
開くものの､俯いてしまう｡
『あぁ…』
夾｢…杞紗ぁ､お前､自分の食いたいモンも
言えねぇのか？｣
杞紗｢…………｣
紫呉｢はーいはい！バカで間抜けで押しに
弱い夾くんの言うことなんてケ･セラ･セラだよ
さっちゃん！｣
夾｢おい…！乗るなさわんな気色悪ぃっ！｣
紫呉｢いやねぇ照れちゃって｣
『そうそう…ケ･セラ･セラだよ…あ、そうだ』
杞紗「……？」ｺﾃｯ
庭から部屋にあがって紙とペンを持ってきた
『これで決めよ…？』
紫呉｢あ､なーる｡アミダで決めるんだね？｣
透｢それはいいアイデアです！｣
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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
