驚いた ページ15
Aが由希の部屋に戻って来た頃
潑春と透は何かを話していた
潑春「驚いた…想像してた由希と全然違くて｡
そうなんだよな｡俺も由希を､【卑怯な鼠】と
決めつけてたんだ…あの日､由希に会えてよかった…
じゃなきゃ､今も誤解したまま､嫌ってた」
透は｢…素敵なお話です｣
潑春｢今日も､由希がアンタに優しく笑ってて驚いた…あんな
笑い方､本家にいた頃した事なかった…だから､アンタが由希の
心を和らげてくれてるのかなって､思ったんだ」
透｢い､いいえそんな！そんな大層な事など…！
寧ろ私達の方が助けて貰ってて…｣
潑春｢じゃあ試す？｣
ゴニョゴニョと潑春が耳打ちするもその内容に透は不思議そうに顔を見合せた
透「っえ」
『いいね…頑張れ、透ちゃん』
そうしている間に､由希がゆっくりと目を開けてぼんやりと
辺りを見渡す
由希｢ん…あれ？」
透｢気づかれましたか…？｣
由希｢本田さん…あ！そうか俺…！ごめん迷惑かけて…！」
透｢あ､まだ寝ててください…！｣
由希｢俺…どうやって家に…」
『春が牛になってこの家まで運んだ』
由希は静かにそこに立っていた潑春を見上げる｡
由希｢あ､ありがとう…目立っただろ」
潑春｢ん｡俺が如何に由希を好きか､とくと本田さんに
ふき込んどいたから｣
由希｢よりによってなんでそんな話するかな
本田さんが本気にとったらどうするんだ」
潑春｢本気の話だし｣
透｢あ､あの…とっても素敵なお話でしたよ、由希…くん｣
由希｢いいんだよ春に気を使わな…っ！｣
ボン！と小さな破裂音と共に現れたのは､小さな鼠
そのままポテッと枕の上に落ちると､恥ずかしそうにこちらに
背を向けて丸まってしまった
透｢潑春さん…やはり私ではダメです｣
沈む透に潑春はどこか嬉しそうに笑った
嵐のような持久走は､無事(？)終わり
『お帰り…ん？あれ、紫呉？夾？』
紫呉/夾「う、ｳｩｯ…」ﾊﾞﾀﾝｯ
『わっ…！』
ボフッと煙を巻く
『ふ、2人共…？！す、凄い熱…！は、はとり…！この2匹…匹？
人も！』
この後、透は2人のことを知ってそうな
咲に電話していたら
あの寒い中、正門の前で仲良くポーカーしていたとか
潑春｢そりゃこの寒空のポーカーしてれば､風邪ひくわな…」
はとり「(一族中で俺を過労死させたいらしいな…)」
猫と犬が揃って布団で寝込んでいるという
不思議な光景が広がっていたのであった
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柚木葵(プロフ) - koyuki_ko_deriaさん» ありがとう！以外に紫呉オチって難しい…！ (2021年10月25日 21時) (
レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
koyuki_ko_deria(プロフ) - とても素敵な作品で更新楽しみにしてます！紫呉好きなので嬉しいです！次も気長に待ってます！ (2021年10月25日 19時) (レス) id: 1b6b08f5ef (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 白瀬さん» ありがとうございますm(__)mお気長にお待ち下さい！ (2021年10月6日 20時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬(プロフ) - しぐれすごく好きなので、この小説があって良かったです！！しぐれとの絡みもあってすごくウホウホですwwwwww次楽しみにしてます！ (2021年10月6日 16時) (レス) @page21 id: c2d78d0b53 (このIDを非表示/違反報告)
月岩炎（ほむら）(プロフ) - 柚木葵さん» 自分のペースで更新を進めてください！私も更新頑張ります！最近忙しいので遅れるかも（汗） (2021年9月5日 13時) (レス) id: 61aa20e41a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2021年9月5日 2時
