天女じゃない、ただの落ちこぼれ【忍たま乱太郎】

花魁 ページ50

『最悪だぁぁ…』










花魁の変装をさせられたA氏(19歳)












『見世物じゃねーの…!!』











火山が大噴火☆(分かる人には分かる)











ユキ「わぁ、キレイ〜！」

おシゲ「可愛いでしゅ〜！」

トモミ「ホント、美人さんだわ〜！」

『化粧の仕方次第で醜女でもキレイになれるわよ』










くノたま・忍たま達がAをジマジマと見る










『文句があるなら言いなさい…！』

乱太郎「文句なんて無いですよ」

虎若「Aさん似合ってますよ！」

石人「実際に遊里で働いてそうな…」


『んな事あるか！あったとしても忍務の時だけに
してくれ…！』













称賛の嵐だが、本人は大勢に見られたくなかったようだ












シナ「似合ってるのは本当よ？ねぇ、先生方！」


野村「えぇ、お似合いです」


山田「派手な色より、黒を基調とした色が
お似合いだな。なぁ、土井先生」


土井「…え、あ…」









返事に戸惑っていると
Aが土井に近づいて頬を抓りにやって来た









『ってか、追いかけられてるの見えてたでしょ！
なんで参戦しちゃうの…！恐怖の鬼ごっこ！！』



土井「イデデデ…！仕方なかったんだよ！
煙玉投げられた時、忍者の血が騒いだもん」



『だもん、じゃない…！花魁の変装させられたし…





出てくるタイミングを見失ってんじゃないわよ』ﾊﾞｼｭｯ










天井裏を狙って苦無を投げたら利吉が現れた









山田/土井「利吉！/利吉くん！」


利吉「ひ、酷いなぁ〜！来る度に苦無を出さないでって
言ってるでしょ？！」


『現れるなら表から現れなさい………な、何よ』











ジーッと見てくる利吉にAが問いかけた









利吉「いつ地獄太夫になったんです？」


『させられたのよ…！あの会話、根に持ってる？』
利吉「まさか」









利吉が「お似合いです」と言うと『はぁ…』と
ため息をついた










利吉「ね？土井先生」
土井「なんで親子揃って私に振るの？！」










タイミングよく放課後が終わり、皆が食堂に向かった










『やっと重たい着物からおさらば出来る…』










着替えに戻ろうとすると…手首を掴まれた











『土井先s_土井「…綺麗だよ」えっ？』










振り返った時には誰も居なかった











『……キレイって…何処が…』












2人の歯車が少し動き出した

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