酒 ページ27
その日の夜
生徒達が眠る頃…
大人組は学園長の部屋で晩酌していた
『ただいま、戻りました』
学園長「おぉ、ご苦労じゃった！」
『利吉も来てたんだ』
利吉「帰るハズだったんですが…」
『なるほど、半分酔ってる父上に捕まったと』
明日は休みで良いものの、殆どが酔っている
『利吉は飲まないの？』
利吉「さっきから飲まされてます」
『やーい、未成年飲酒』
利吉「残念、もう成人です」
『そうだ、此処は室町…成人は早いんだ』
酒のつまみは食べるが酒を飲まないA
シナ「飲まないの？」
『飲まない、じゃなく…まだ飲めないです』
利吉「飲んでそうなのに」
『んだと、こら』ﾑﾁｨ
利吉「い、痛い痛い痛い…！」
シナ「まだ飲めない…って？」
『私の生きてた世代は法律が変わったんです
お酒、煙管は20歳から』
シナ「へぇ…」
『成人は18に変更なりましたけど』
干し烏賊を食べながら話した
『兄と飲む時はありましたけど…でも、此処の酒って
辛口でしょ…？多分、飲めない』
飲めない、と言っているのに
酒を進めさせられる始末
『はぁ…分かりました。一口飲みます』
渋々と盃を受け取って、一口だけ飲んだ
『ふぅ……度が高い…』ﾎﾜﾎﾜ
普段、飲まない系統の酒をクチにした所為か
少し酔いが回っている
利吉「で？土井先生と喧嘩した原因は」
『えっ、なんで知って…！』
利吉「何故でしょう」
『うざっ…』
酒をズーと飲んで『価値観の違いだよ』と言い
カクカクシカジカと利吉に話した
『前の天女達の中でも、自分の命より
銭を優先するヤツもいたはずだし』
『土井先生の言ってる事も分かってるんだけど…
何故か反発しちゃうんだよね』
利吉「それで素直になれないと」
『さぁ？』
気づけば、盃1杯分を飲み切っていた
『利吉、酒！』
利吉「ダメです。酔って頬が赤いのでお酒は控えて」
Aはムスッとして『弟の言う事は聞くか…』
ポツリと呟いた
『その代わりに地獄太夫みたいな女装させるからな』
利吉「な、何で私が？！」
『んー、なんとなく！』
利吉「私には無理です！Aさんが地獄太夫に
変装してください！」
『久々に本気で変装はしたいけど…ヤダ』
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ハナボクロ(プロフ) - 初コメ失礼します！面白すぎで一気に読みました。いい出会いをありがとうございます！土井先生と利吉が初恋の人多いですよね。幼少期の私はまず大人を好きになるという概念がなかったので庄左ヱ門が好きでした！ (2月8日 19時) (
レス) @page10 id: d58a271092 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 天宮蒼さん» コメントありがとうございます！そう言ってくれると嬉しい限りです(*^^*) (2月5日 22時) (レス) id: f055d3b658 (このIDを非表示/違反報告)
天宮蒼(プロフ) - コメント失礼します！薬屋のひとりごと要素が入っててとっても好きです！ (2月5日 21時) (レス) @page47 id: 48a0494315 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - 初コメがこんなので申し訳ないです。打ち間違えは誰にでもあるので気にしないでください。 (8月16日 16時) (レス) @page18 id: dec7375eaf (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 蒼さん» 初コメありがとうございます。打ちミスかも💦指摘ありがとうm(__)m (8月16日 15時) (レス) id: f055d3b658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木葵
| 作成日時：2024年8月9日 2時
