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分かりたくなくても、分かる ページ7

ロロも魔力を吸われて
相当な苦痛を感じているだろうに



恐ろしい程の精神力





何か、ロロの意表を突くような一撃が浴びせられれば
活路が開けるのだが…







ロロ「んっふふ…紅蓮の花を恐れ、逃げ回るお前達のなんと
無様なことか…理解出来ただろう。これが魔法などという
悪の力に頼った者の末路なのだよ」








足りなければ恨む。満たされれば驕る
そうして永遠に安らぐことはない









ロロ「醜いな……あぁ、実に醜い…!」









すると、さっきから黙ってたイデアが大きな溜息をついた







イデア「さっきから黙って聞いていれば「魔法は悪」だの
「魔法士は悪党」だの散々ディスってくれてますけど…
それってなんていう八つ当たり?」


ロロ「…何?」




イデア「だって、ロロ氏が本当に恨んでいるのは自分でしょ。




目の前で苦しむ【弟】を助けられなかった
弱くて役立たずな…自分自身」



ロロ「っ!?」







ロロの表情が強張った







ロロ「き、貴様……何を…」


イデア「ロロ氏の【弟】さんは…幼いうちに魔法が発現した
強い力を持つ子供だった」



ロロ「何故…お前がそれを知っている…!?」








ロロに冷や汗と、怒りが混じる








イデア「暖炉に隠されていた日記を読ませてもらったよ」







イデア「こ、これは拙者の想像だけどさ…キミの弟さん
かなり魔法に熱中したんじゃない?それも…正しい指導者が
いないまま」


ロロ「…っ!」


イデア「やっぱりね。出たよ、幼少期に魔力を持った
魔法士が1番恐れるべきケース…」








【弟】を持つ、兄同士の争いが始まった







イデア「ブロットが溜まる程の力はなくても、子供が魔法を
使用する時は慎重にならなきゃいけない」







どんな魔法も使い方を誤れば危険なモノになる
マッチやナイフみたいに








イデア「だから…あとは日記に書かれていた通り」

ロロ「やめろ…」








2人で魔法を使って遊んでいたある日…制御
出来なくなった魔力が使用者である弟の身を襲った






イデア「その時、まだ魔法を使えなかったロロ氏は目の前で
苦しむ弟さんに何も出来ず…そのまま」



ロロ「やめろぉ…っ!」







ロロの脳裏にある光景を思い出す








______「お兄さま、ほら見て!」



「花火がキラキラしてる…おもしろい!魔法ってすごいね!」


「お兄さま、ぼくもっと魔法を使いたい」_____

執念の力→←挨拶がてらに



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狼龍雪 - 裏話ありがとうございます!めっちゃ面白かったですヾ(o≧∀≦o)ノ゙ (10月22日 10時) (レス) id: 342bdbf996 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 狼龍雪さん» 分かりました。…って、ことで、僕の妄想で書きました! (10月22日 0時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
狼龍雪 - めっちゃ気になります!裏話書けたら書いてください🙇 (10月21日 10時) (レス) id: 342bdbf996 (このIDを非表示/違反報告)
柚木葵(プロフ) - 狼龍雪さん» あ、気になりますか…?裏話を書いても書かなくてもいいかなぁ、って作者は思ってたけど…書いた方がいいのかな? (10月20日 23時) (レス) id: 07f1144e2b (このIDを非表示/違反報告)
狼龍雪 - 恋の行方でエルとロロは何を話していたんですか? (10月20日 22時) (レス) @page31 id: 342bdbf996 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚木葵 | 作成日時:2023年10月10日 17時

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