いわゆる幼馴染ってやつ《黄》

09. ページ9

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ﾁｬﾘﾘﾝ_







爽やかなドアベルがなって









錦戸｢なんなん、こんなとこ呼び出し…て…｣



｢お、ハロハロ亮ちゃん｣







手を振ると

笑顔だった亮ちゃんの顔が歪んだ








錦戸｢志宮?｣





奈々｢亮くん〜 久しぶりｯ!!｣







あたしの隣に奈々ちゃんがいたから？

オーバーすぎる表情の変化やないか？笑








錦戸｢なんで志宮がいんの？｣


｢まぁまぁちょっと座りなよ｣






亮ちゃんはあたしを睨み
ブツブツなんか文句言いながら向かいの席に座る






奈々｢亮くん、私が言っても会ってくれないって分かってたから笑｣







どうしてもって言われたから
10年前みたいな感じで



亮ちゃんをファミレス呼び出した









錦戸｢なぁ志宮 ほんまなんなん？｣




亮ちゃんが話し出した途端 自分は席を立ち上がる







｢あ、あのさ、あたし帰るね｣




錦戸｢は？｣








10年前と同じセリフ
ただ気持ちは違う

あっさり言えちゃう自分ほんと変わった






｢学校戻らなきゃいけないの｣

錦戸｢なんで？｣




｢提出物今日中だったけど 忘れたから家まで取りに行ってたの｣






そそくさと帰る準備をして






｢じゃあね笑｣




って笑えば




奈々｢うん！ありがとAちゃん｣




可愛らしい顔した奈々ちゃんと
いつまでもこっちを睨んでくる亮ちゃん






錦戸｢おい、A｣





もう１回手振って
亮ちゃんのなんか言いたげそうな顔見ないふりした





ファミレス出て走る







嘘だ


学校に戻るとか



あの場を離れただけ






2人にしなきゃって


前と同じように







泣くんだねAちゃん
結局 泣いちゃうのね

ボロボロ涙は出てないけど
うるうるしてるお目目






なんなの奈々ちゃん出てきた途端動揺するの？
強がったの？自分




これじゃあ面白くない





ただの 普通の恋する女みたいじゃないか









悔しいなぁ
あのガキンチョのことをまだ奈々ちゃんが諦めてないなんて






その時後ろから声がした






錦戸｢なんで、あいつと2人にしたん？｣

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