いわゆる幼馴染ってやつ《黄》

07. ページ7

亮ちゃんはさぁ…
なーんにも言ってくれないからなぁ



大倉はすーぐ喋るけど


なんも言わないんだよね
言うな 言われたら 言わない みたいな





澪｢錦戸のことそんな見てどうしたの?気になるの？｣



｢うん気になるー｣




澪｢へぇ珍しいね｣








またいつもみたいに恋愛事に持ってくのかなと思ったら

それきりだった







｢え、それきりすぎて泣いちゃうよ？｣




澪｢え、何?! もしかしてガチで気になっちゃう系だった？笑｣





｢ちがうけどぉ…｣



澪｢だろうと思ったからだよ。

どーせしょうもない事が気になってんでしょ??｣




｢それが…すごく重大なことが…｣







澪｢なんなのはっきりしてよ｣




昨日の放課後あたりから変な亮ちゃんだったことを澪に話した




結局さぁ

錦戸『女は Aさえ居ればええやん?』

の意味が分かってない自分




もちろん暑苦しくどーゆ意味いぃ?!って問いかけた
それでも や、何もないでって清々しい顔してさ





なーーーんも言わないの




澪｢やっぱ… 何かあったのかもしれない昨日の告白｣




へ？






澪｢何か聞いたとか??｣




理事長の娘に?





｢えー…でも亮ちゃん 女子と話さえしないし、スパッとフッて即保健室でしょ｣




澪｢いや、その保健室で寝てたって言うのが嘘かもしれないじゃん…寝てたんじゃなくて もしくは…｣





｢抱いた?｣





澪｢頭大丈夫？｣





うん、大丈夫
ただこれしか浮かんでこなかっただけ





澪｢何か錦戸なりに悩んでたんじゃない？｣



｢うん、だからそれを言ってほしいのに言わないねって話だけど？｣






澪｢そっか… なら錦戸が話してくれるまで待つべきだね｣






結果そうなるのね
気になりすぎて禿げそ





亮ちゃん
あたしじゃ頼りない悩み抱えてんのかなぁ

わかんなさすぎて
澪に指摘されるまでずっと亮ちゃんを目で追ってた





．





．



大倉｢隣のクラスに転入生｣


澪｢へー…微妙な時期の転入生ね｣







ほんとそれ



錦戸｢同じクラスじゃないだけマシやろ｣


大倉｢あれ？亮ちゃん 転入生 女の子って知ってたん？｣





え？そうなんだ
敏感なんだね




澪｢あ、もしかして それ聞いたの？｣


錦戸｢あ？｣


澪｢理事長の娘なら転入生くらい知ってて当たり前よね｣






錦戸｢まぁ そんなもん｣


やっぱり亮ちゃんはそう言ったきりで
詳しくは話してくれなかった

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