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No.88 秘められたジョーカー ページ41

.


ーベンチー


鬼道「待ってください監督!」


イナズマジャパンのベンチに戻ると、鬼道くんの声が響き渡っていた


A「(…なんだ?)」


不動「へーぇ、やっとですか」


鬼道「何故この大事な場面で不動を使うんですか!?」


え、不動くん出るの!?

鬼道くんの足を見ると、テーピングが巻かれていた

…あの時の間はこのせいか……


なるほどね。

足を痛めた鬼道くんの代わりに交代を指示されたのは、不動くんだったのか


不動「そうリキむなよ、鬼道クン?」


綱海「お前なぁ、その嫌味な言い方直せねぇのか!」


風丸「そうだぞ不動
俺たちは仲間なんだ!」


不動「仲間?ハッ
俺はお前らみたいな甘ちゃんとは違う」


綱海「んだと!?」

壁山「つ…綱海さんっ;」


その状況を前に、鬼道くんはもう一度監督に視線を投げる


鬼道「今の状態で不動を出すのは適当とは思えません!」


久遠「………」


A「鬼道くん、やけに熱いですね」


鬼道「っ…

…Aはどう思うんだ?
不動が出て、それでも、チームをまとめられるのか!」


A「!…それは………わかりません…」


『チームを支えきれていない』


チャンスゥの言葉がよみがえる

…確かにあたしは…今の状態でもまとめきれていない


不動くんが入れば、不信感が募って
更にまとめるのは困難になるかもしれない


けど…


A「不動くんこと、相手は知りません」


「「!!」」


円堂「確かにそうだな。

上手くいけば、流れをこっちに戻せるかも」


鬼道「A…円堂…」


不動くんは、あたしの癖を見抜いてくれた


A「不動くんの実力は本物です。

確かにあたし、今の状況でもまとめられてないけど…

試合に勝つためだから、出すべきだと思います」


鬼道「A……」

不動「……」



シンと静まって、鬼道は俯いた


そしてゆっくりと顔を上げ、言った


鬼道「…分かった」


まだ信用しきれないような顔で

でも、さっきよりは少し穏やかな表情で



A「ありがとうございます、鬼道くん」



不動「…いいか、忘れるな

強い者は弱い者を食らって生きる
それが自然界の掟だ」


そう言ってまだハーフタイムなのにグラウンドへ出ていく不動くん


A「初試合だから張り切ってますね」


秋「そうなの、かな?;」



.




不動「(…男嫌いのくせに1人で賛成して
鬼道クンまで丸めこんで…


ホント、訳分かんねぇ女」


.

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設定タグ:イナズマイレブン , 豪炎寺修也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月26日 23時

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