No.79 リストバンドの意味 ページ32
.
ー決勝戦当日ー
円堂「よし、それじゃあ出発だ！」
「「おおっ！！」」
円堂くんが号令をかけ、古株さんがキャラバンを走らせる
いよいよ決勝戦
これに勝ったらあたしたちは世界へいける
今日の試合に勝って、今日の暴力を我慢すれば
もう、
あの家とはお父さんとはしばらくおさらばだ
絶対負けない…
春奈「Aさん、気合い入ってますね！」
A「もちろん！！」
「絶対勝ちたい」と付け加えると、春奈は少し悲しそうな目であたしを見てきたのは気のせいなのかな
春奈「そう言えば、そのリストバンドどうしたんですか？」
A「ああ、これか」
わざわざジャージの上からオレンジ色のリストバンドをつけている
もちろんジャージを脱いだら普通に右手首につける
A「これね、あたしのお母さんからもらったの」
春奈「そうなんですか！大切なんですね」
A「うん、そうなの！」
このリストバンドを貰ったとき、お母さんはこう言った
『もし傷つけられたら…
このリストバンドで、隠してね』と
小さい頃はイマイチ分からなかったけど
今はもう分かる
現にあたしはこのリストバンドで右手首を隠しているんだ
右手首なんか見せたら、みんなは悲痛な顔をする。そんな顔あたしは見たくないから
それに…このリストバンドをつけてると、
お母さんがあたしを守ってくれているような
そんな気がするんだ
＿＿ｷｷｨｨｨｨｨｰｰｰｰｯ!!!
「「「うわぁぁっ！！」」」
その時、突然古株さんが急ブレーキを踏んだ
秋「どうしたんですか！？」
古株「行く手を…阻まれた」
円堂「えぇ！？」
次々と席を立ちあがり、運転席に駆け寄るみんな
円堂「！あ、あいつら！！」
飛鷹「！！」
ガラス越しに見えたのは、いつか虎丸くんの家に行くときに出会った唐須って奴だった
A「……」
あのときと同じ、ダサい改造自転車に乗っていた
唐須「とーびたーかさーん
…こないだの借り、返しに来ましたよぉー」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るぅ | 作成日時：2017年9月26日 23時
