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No.53 兄妹 姉弟 ページ6

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春奈「ドリンクです!」

可愛い後輩から差し出されたドリンクを「ありがと!」と言いながら受け取る


ゴクゴク…と飲んでいると「あの…」と声をかけられた

A「んー?」

春奈「Aさんって弟さんいたんですね!」


え、何で知ってるの?となりドリンクから口を離す

そんなあたしの心情を読み取ったのか、

春奈「あ、豪炎寺さんから聞いたんです!」

と言った


あ、豪炎寺くんからか


A「うん、いたよー

でもあたしの親、離婚しちゃったからさ
もう9年?は会ってないなー」


春奈「9年もですか…」

A「元気でいるといいんだけど…」

春奈「そうですよね」


A「春奈は鬼道くんと兄妹なんだよね」

春奈「はい!そうです!」


A「良いお兄ちゃんもったね、春奈。

鬼道くん、春奈のことすごい想ってたよ」


FFで、雷門に妹の春奈がいると知った鬼道くんはすごい頑張ってた

春奈とすれ違いになっていたけれど
ちゃんと和解して、良い兄妹になったんだよね


春奈は優しく微笑んで「はい!」と嬉しそうに言った


あたしはこの時なにもできなかったから
少し罪悪感があった

でもこのことを鬼道くんに謝ったら
フッと笑って許してくれた



A「…あたしの弟ね」

春奈「はい?」

A「…なんか…木暮くんに似てるの」

春奈「!!」


あたしはこのとき木暮くんのことを見ていたから大きく目を見開いている春奈のことは分からなかった


A「なんでかな…

なんか、重なるんだよね。弟に」


『姉ちゃん!』


オレンジ色の瞳を細めて笑う弟が思い浮かぶ



A「ま、んなわけないよね(笑」

そう言って笑うと、春奈は口を開いた


春奈「木暮くん、お姉さんがいたって言ってました」

あたしは「え?」と口が開く


春奈「…私が言っていいのか分からないんですけど……

木暮くん、前まではあんな風にみんなと仲良くなかったんです」


A「そうなんだ…」


春奈「それには、ワケがあったんです」


A「……」


あれ?

なんでこんなあたしの胸、モヤモヤしてるの?

いやいや、木暮くんが弟?

…そんなわけ、ないじゃん


……でもそうとは言い切れない…よな


あたしが勝手に考えていると春奈はこう続けた



春奈「木暮くん、人が信じられなかったんです」


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設定タグ:イナズマイレブン , 豪炎寺修也   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月26日 23時

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