検索窓
今日:22 hit、昨日:34 hit、合計:198,485 hit

No.70 できるまで ページ23

.


A「…っ」


思い出すだけで少し吐き気がする

お腹がすいているのに空腹状態で続けたこと


空腹を通り越して、吐き気になっていたことはとてもよく覚えいる



A「できるまで、やらなきゃ…」


せめて…せめて、花の形が風にさらわれないくらいハッキリできるまで。

コントロールは明日やればいい



あたしはそう決めて、またボールを蹴った




.




ー鬼道sideー


円堂「Aの奴、遅いなー」


食堂にいる俺たちはAのことを話していた


虎丸「まだ特訓してるみたいですね」


豪炎寺「……」


豪炎寺の様子がおかしい

今日の練習もそうだったが、ここ最近イライラしてことが多く見えた


春奈「もう、夜ご飯なのに…」

そう言いながら、春奈は窓を見た

夕焼け空だった空は、もう薄暗くなっていた


このまま練習を続けていたらぶっ倒れるぞ…


鬼道「ちょっと、様子を見てくる」

そう言って席を立ち食堂を出た



.



ーグラウンドー


A「ハァッ…ハァァ……」


グラウンドにつくと、息を乱したAがいた

さすがのこいつでも体力が限界のように感じた


それは自分が一番よく分かっているくせに、
こいつは練習をやめない



A「らぁ!!!」


ボールを蹴ると、花びらがボールの回りを舞うが力が最後まで保てていなかった


Aは俺がここにいることにも気づかないでボールを蹴り続けていた

必死になにかに怯えているように

オレンジ色の瞳を光らせて



鬼道「もう、そこまでにしとけ」

俺がAにそう言うと、息を乱しながら
「できるまで…やらなきゃ」と言った


鬼道「今休まなければ、明日にその疲れが残るぞ」

A「…だめなの。やらなきゃ」


そう言って、Aはまたボールを蹴る

もう体力が限界なのか、Aの蹴るボールは威力がなかった


ふとAの足に目をやると、痣のようなモノがあった

鬼道「…その痣、どうしたんだ?」

Aは少し黙った後「ぶつけただけ」と言った



鬼道「もう今日はやめるんだ。

今無理したr((A「だめッ!!」っ?!」


A「できるまでやらなきゃ、だめなの」


そう言ったAは、なにかに怯えているようにボールを蹴り続けていた

必死に、俺の声も聞かずに

新必殺技が上手くいかないだけじゃない

なにかがAを追い詰めている


俺はそんな気がした


.

No.71 まさか…→←No.69 よく見てるんだな



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
146人がお気に入り
設定タグ:イナズマイレブン , 豪炎寺修也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。