No.45 生き生きとした ページ47
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忍「なるほど?
“自分らしさ”が分からない…ってことか」
A「うん…;」
“自分らしさ”これが分からないと、
新しい必殺シュートは生み出せない
忍「ま、そこは深く考えなくていいんじゃないか?」
A「え?」
佐久間「そうだぞ。
意外と簡単に“自分らしさ”なんて見つかるモノさ」
そうなの…?
…まあ…みんなが言うなら、そうなの、かな?
A「そっ…か!
ありがと!みんな!
あたし、早速戻って特訓する!!」
「またねーーっ!」と叫びながら、
あたしは走って帰って行く
佐久間「あれ、あいつ敬語じゃなくなってる」
忍「Aは今、男嫌い治そうと頑張ってるからな」
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A「よし…」
あたしは足下にボールを置く
“自分らしさ”それはまだ分かんないけど
特訓しながら、分かっていこう
大きく深呼吸をして、ボールを思い切り蹴った
これを、何度も…何度も繰り返した
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A「ふーっ…」
結局まだ“自分らしさ”分からないし……
…皇帝ペンギン1号うとうかな
そう思い、ピィー!!と指笛を鳴らす
A「皇帝ペンギン…1号!!!!」
赤いペンギンが、ゴールに突き刺さる
水…飲も
ベンチに置いてある、ドリンクをゴクゴクと飲む
A「はぁぁ…」
乾いていた喉が潤う
するとちょうど木暮くんもドリンクを飲みに来たのか、こちらにやってきた
あたしはなんとなく、木暮くんに声をかけた
木暮くんは「なに?」と返事をする
A「“自分らしさ”ってなにかなー」
木暮「自分らしさ、ねぇ…」
あたしと木暮くんはベンチに座る
A「あたしらしいシュートってなんだろう…」
木暮「…あんたらしいシュートは、
皇帝ペンギン1号とか危険な技じゃないと思うけど」
A「え!?じゃああたしらしいシュートってなに!?」
あたしは真剣な目で木暮くんを見つめた
木暮くんの瞳、オレンジ色だ
夕焼け空のように綺麗なオレンジ色
「俺もよく分かんないけど…」と頭を掻きながら
続ける
木暮「危険な技じゃなくて、俺を助けてくれた時の技みたいに生き生きした感じじゃねーの?
そっちの方が、あんたらしいって俺は思うよ」
そう言って、ウシシッとイタズラっぽく笑う
木暮くんを助けた時の技…
『桜花爛漫!!!』
生き生きとしてる…技…
そっか…
そういうことなのか!?
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月22日 19時