大嫌い ページ5
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タン、タン、タン…と階段を下りる
私はジャージに着替えて帰ることにした
綱海「お、Aじゃねぇか!」
A「…綱海……」
なんでよりによって、この時会うの?
綱海「なんでジャージなんだ?
髪の毛も濡れてるし」
そう言って、私の髪の毛を触ろうとしたから
私はパシッと手を弾いた
A「…ごめん、ほっといて」
私はそう言いはなって、その場から出て行った
綱海「……」
谷「フフッ♪」
.
そんな、ある日の放課後___
私は図書委員なので、
本の整理を1人でやっていた
廊下から、二つのシルエットが見える
それは…
A「つ、綱海と谷さん…」
だった
私はとっさに本の棚の後ろに隠れた
足音が聞こえてきた
図書室に入った来たんだな
…でもなんでここ?
まあちょうど開いてたからだろうけど
谷さん、綱海に告るのかな
なんとなく、嫌な感じに心臓が鳴った気がした
綱海「なぁ、最近Aに嫌がらせしてるの
お前だろ?」
谷・A
「「!!?」」
え、なんで綱海…知ってるの?
谷「えっ…」
綱海「あいつ、なんにもしてねーじゃん。
なんで嫌がらせすんだよ」
…綱海……
谷「だっ、て…
沖野が…」
そう言う谷さんの声は震えていて、
今にも泣きそうな声だった
綱海「俺が勝手にあいつのこと、
好きになっただけなんだよっ!!」
A「!!?」
え、好き…?
綱海が…?
私のこと…?
ぐるぐる思考を回していると、
パタパタと一つの足音が聞こえた
たぶん、谷さんが図書室から出て行ったんだろう
綱海「っ…ふぅー…」
息をつきながら、綱海はイスに座った
隠れていた場所から私は離れて
綱海の前に立った
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作者名:るぅ | 作成日時:2017年9月18日 10時