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『…っ滝沢くん！！』
宙「！？…A！？」
突然大声で名前を叫ばれ、驚いて振り向くとそこには駆けてくるAの姿があった。
宙「…ミスコン優勝おめでとう」
『ありがと。…羽花から聞いた。』
宙「っはは、もうちょっと…界よりも早く会いたかったな」
『余計な事、言っちゃったね私。ごめん』
宙「…？いやいやっ全然！！むしろAがあの時教えてくれたから一歩踏み出せたからね。ありがとう」
『…滝沢くん、…頑張ったね』
そう言ってAは宙の頭を優しく撫でる。
そんなAに宙は、初めは驚きながらも、薄らと涙を浮かべて黙って撫でられていた。
『泣けそうなら、泣ける時に泣いた方がいいよ』
宙「ははは！…泣かないよ。悔しいけど、それ以上に楽しかったし。」
『…そっか。強いね、宙は。』
宙「…！、名前…」
『…頑張った宙にご褒美あげるわ』
宙の問いかけに答えずそう言って笑うAに思わず宙は首を傾げる。
『ミスコン1位の私が友達になってあげる。』
どやっとした顔で、そしてだいぶ上から目線のその言葉に、シン、と静まった後宙は「っはは」と笑いを零した。
宙「それは光栄だね！笑」
『…でしょ？ほら、元気出してね。』
そう言っていちごミルクを渡すと、今度は宙が心配そうな表情でAに問いかける。
宙「それより…Aは、…その、大丈夫なの？」
『…？何が？』
宙「いや…あの噂、本当かどうか分からないけど裏で、Aがその…なんていうか…」
『…私が何？』
宙「Aの…そ、そーゆう写真ばら撒くってミスコン出てた白女の子が言ってたから…」
宙は続けて「一応キツめに止めておいたけど…もしもの事があったらって思って…」と言う。
…ミスコン優勝したからって忘れてた。
でも約束は約束。あれがばら撒かれるのは9割方ないだろう。
そう考えながらも、不安はある様でAの若干眉間に皺が入る。
宙「俺に何か出来ることがあるなら言ってね？…友達は助け合うものだからね！」
『…そっか。じゃあ、困った時はそうする。』
今のところは大丈夫、と返し、その後宙を校門まで見送った後、Aも種を返して文化祭を楽しむ生徒達の中へと紛れていった。
『さて、…私も青春しに行こうかなーっ』
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なたん(プロフ) - 更新楽しみにしています (5月14日 10時) (
レス) @page20 id: 6590863194 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 初めまして！界くんの夢主ちゃんへの愛がひしひしと伝わってきてとてもキュンキュンして読ませて頂いております！！次回の更新も楽しみにしています！ (2022年12月3日 15時) (レス) id: e9a63b31f5 (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - 続きを楽しみにしてます！ (2022年9月8日 12時) (レス) @page15 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
りおな(プロフ) - この物語面白いです‼︎更新楽しみにしてます‼︎待ってます (2022年8月5日 10時) (レス) id: 6ae3b63c2c (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - 初めまして、界好きなのでありがとうございます。展開が面白いです。更新楽しみにしております。 (2021年12月19日 12時) (レス) @page19 id: c7d3164cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：異端 | 作成日時：2021年10月24日 13時
