激推ししてます、太宰さん！3 (ページ43)

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太宰さんを床ドン。ページ43

太「Aちゃん、おいで。」

寝具を整えて太宰さんと他愛のない話をしていると、布団の中に入ってぽんぽんと隣を叩く。私もそこに入れと…？

『えっと？』

太「はやく。」

手をひかれ、布団に引き込まれた。彼の上に乗る様に、所謂床ドンをする形で固まっている。肘で体を支えている為、顔が目の前にある。頭がパンクしそうだ。

太「ん？」

『ち、かい、です、』

太「恋人なんだし普通じゃない？」

『恋…！』

太「ふふふ、…ちゃあんとついてるねえ。」

そういって私の首を撫でる。太宰さんの視界から逃れる様に、肘から力を抜いて彼の肩口に顔を埋める。

太「おお。積極的だね。」

『…太宰さんの匂い。』

太「Aちゃんの匂いもするよ。いい匂いだ。」

スンスン嗅いでいる内に眠気が襲って来ていたようで、ずるっと力が抜けて太宰さんの上から落ち掛けた事によって、自分が寝かけていた事に気付き、体を起こす。

太「ん？どうしたの？そのまま寝ちゃって良いんだよ？」

太宰さんの顔の横に手をついて見つめる。ずっと写真で拝んでいた顔がこんなにも近くに、しかも簡単に触れられてしまう距離と関係にある。

太「どうしたのさ。そんなに真剣な顔して。」

腕を伸ばして頬を擦られる。そして横に垂れた髪を耳にかけられた。

太「どうしたの。何か不安になっちゃった？それとも…夢と混合してる？」

『こんなに幸せで良いのでしょうか。』

太「良いんだよ。…もしかして

あのストーカー野郎の事？」

『ストーカーというか……恋人でした…けど。』