太宰さんとお付き合い。 ページ41
ついずっと掴んでしまっていた太宰さんの背から手を離して下ろすと、スカート越しに指先がカチャっと銃に中ってしまった。
太「そういえば、今日は上手だったね。ラヴクラフトの内部に命中した。」
『はい、初めてかもです…。』
太「たぶん、Aちゃんは銃を持つと緊張しちゃうんだろうね。それによって的をちゃんと見られないとか、手が震えて照準があわないとか。」
たしかにそうかもしれない。そう思ってこくんと頷く。ではなぜ今日は中った?
太「あれが中也の為だったと考えると嫉妬しちゃうけど、きっとそういう事だろうね。
緊張よりも助けたい気持ちが強かったんだ。」
君は優しい子だ、と頭を撫でられる。それが何とも嬉しくて擽ったくて、太宰さんに飛びついた。その上、ぐりぐりと太宰さんの胸に頭を擦り付けた。
太「ふふ、どうしたんだい?甘えたさんかな?
…ね、Aちゃん、何十年後かに、私と心中してくれるかい?」
頭を撫でながらそんな事を言われる。ぱっと顔を上げて太宰さんを見ると、顔を真っ赤にしている。これはつまり
『お付き合い…?』
太「そういう事だよ。」
『…ふふ、太宰さんと、一生かけて心中、したいです。』
太宰さんはもう一度抱きしめてくれた。
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年4月7日 18時