激推ししてます、太宰さん！3 (ページ3)

今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:138,438 hit

太宰さんと嫉妬。ページ3

部屋からある程度離れた時、カチャンと鍵の閉まる音がする。

敦「Aさん。」

『鏡花ちゃんの事、紅葉さんに中っても仕方ない。』

敦「そう、ですよね。すみませんでした。」

手を繋いだまま何も言わずデスクまで戻る。

敦「Aさんは良いんですか？」

『ん？』

敦「…いくらポートマフィアとはいえ、太宰さんと女性二人きりなんて…」

『仕事の時までそんなこと言っててもね。』

敦「すみません。」

何も考えていなかったが、言葉にトゲがあったかも知れない。ごめん。
パッと手を離し、デスクにつく。引き出しから書類を取り出し、仕事を始める。敦くんは国木田さんに質問攻めにされていたが気にせず進める。

敦「国木田さん、Aさんの集中力すごいですね…」

国「いや、あれは…拗ねている。」

敦「え？」

国「Aは意外と嫉妬深いぞ。本人も気付いていないようだが。」

『聞こえてます。嫉妬じゃ無いです。』

国「そ、そうか、すまん。」

そう、嫉妬じゃ無い。ポートマフィアの金髪の美人さんの件も、川で上げられた女性の件も、別に嫉妬なんてしてない。嫉妬なんて…

『は！？』

声を出しながらガタリと立ち上がる。周りの敦くんや国木田さん、事務員さんをビクつかせてしまった。

国「どうした？」

『私…嫉妬…？…いやいやいや』

国「…認めろ。」