太宰さんのドライヤー。 ページ28
お風呂場からでて、使っていいと言われたタオルで体を拭く。そしていつものルームウェアを着る。片手でわしわしと髪を拭きながら、着ていた服を持って脱衣所をでると、咖喱の良い匂い。匂いに釣られお腹がぐうっと叫ぶ。
『美味しそうな匂い…』
太「あ、おかえり。もう少し煮込んだ方がいいから、その間に髪、ドライヤーしよ。」
ローテーブルに向かう彼を追う。
太「ここ、おいで。」
彼はカチャカチャとコンセントを差し込み、座った足の間を指さす。していただけるのですか…?太宰さんに?推しに?
『え、そこ、ですか?』
早く、と急かされてしまったので、大人しく三角座りをし、服を足先近くに置く。
『し、失礼します…』
太「はーい。じゃ動かないでね。」
暖かい風と太宰さんの優しい手つきは、睡魔を連れてきた。ウトウトと目を閉じそうになる。
太「ふふっ同じ匂いだ。髪、柔らかいね。……気持ちい?」
『気持ちぃ…』
何も考えず聞かれた事に返事をする。朝からの緊張の糸がぷつんと切れ、脳が働かない。はー眠い。
太「…ほんと危機感ないんだから。ここに居るのが私じゃなかったらどうするの?
まあそんな事許さないけど。」
カチッと電源が落とされ、風がやむ。
太「終わったよ。
次、手、出して。」
太宰さんは立ち上がり、判りやすく赤の十字が描かれた箱を持って戻ってきた。
私の前に膝をつき、傍らに置いたその箱を開く。その中から消毒液、絆創膏、湿布、包帯を取り出す。
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(=^・^=) - ん〜。抱けたら、で良いか〜。 (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 太宰さんに抱かれるのかな? (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 坂竹会長さん» 妄想にお付き合いいただきありがとうございます!塾お疲れ様です。何となくの時間での更新なので突然更新したりしなかったり…自由奔放更新ですが宜しければお楽しみください(*^^*)コメントありがとうございます、とても嬉しいです。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 太宰さんッッッ!!!(( 黙れ 最近ちょうど塾が終わって家に着いてひと休みするタイミングで更新されてみれるので私はとても幸せです!お体に気をつけて更新頑張ってください! 失礼しました(。-_-。) (2020年4月6日 20時) (レス) id: 49f17fb925 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます。太宰さんのかっこよさは一周回って罪ですよね…! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月26日 20時