22歳児の太宰さん。 ページ25
ポートマフィアから脱出し、帰路に着く。ようやく落ち着いた所で、スマートフォンを取り出す。地下から出た事で、通知が一気に鳴り始める。
太「うわぁ国木田くんからの連絡がすごいねえ。」
『ですね…心配かけてしまいました。探偵社に向かいますか?』
太「え〜…疲れたよ、私。ね、帰ろ?」
…可愛い。100点。帰りましょう。
『報告書は明日ですね。』
ええー!とあからさまに嫌な顔をする。
国木田さんに返信をする。「ポートマフィアに捕まってました。報告書は明日書きます。」とだけ。明日行ったら大騒ぎですよ…
あ、中也さんにも返さないと。たぷたぷと液晶を弄る。「こんばんは。Aです。」と送信。
太「あーーー!なんで中也にメールしてるのさ!もう!……今日は帰さないからね。」
『え?』
太「今日はうちに泊まって?」
手を合わせて上目遣いで「ね?」と。あざとい。
『い、いいんですか』
じゃない!推しと同じ空間で一夜を過ごすなんて!!
太「もちろん!んふふお泊まり会だ〜!」
…22歳児…可愛い。推せる。
その場でくるりと回った彼の外套がふわっと広がる。足細い…
太「じゃあ晩御飯のお買い物に行こう!」
パシッと手首を掴まれる。瞬間、ピリッと痛みが走る。ピクっと無意識に動いたのに気付いたのか、数十分前の事を思い出したのか、「ごめん」と一言慌てたように喉から吐き出し、手を離した。
そして手のひらを自分の手に乗せるようにして持ち上げる。外套の袖を少しだけ上に持ち上げ、手首をそっと撫でる。
太「痣になってしまったね。少し傷もできてる…。Aちゃんを巻き込むべきではなかったね。」
『私、この作戦に必要でした?』
つい、でてしまった。
太「…必要だったよ。君に中也の本当の顔を見せる為にも、私のモチベーションの為にもね。後者が一番の君の役目だよ。」
驚いた顔を見せたが、次の瞬間には笑顔で私を撫でてくれる。
『…晩御飯、何が食べたいですか?』
太「作れるのかい!……咖喱、咖喱が食べたい。」
『いいですね、材料買いに行きましょう。』
太「…一緒に作ってもいいかい?」
こくん、と頷くだけ。優しく手を繋いでくれる太宰さんの優しさと自分の不甲斐なさになみだが溢れる。手を繋ぎながらも少し前を歩く彼にバレないように目を擦る。
太「今夜はたくさん甘やかしてあげるからね。」
太宰さんのこの優しさも推せる要素のひとつなのです。
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(=^・^=) - ん〜。抱けたら、で良いか〜。 (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
(=^・^=) - 太宰さんに抱かれるのかな? (2020年12月21日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 坂竹会長さん» 妄想にお付き合いいただきありがとうございます!塾お疲れ様です。何となくの時間での更新なので突然更新したりしなかったり…自由奔放更新ですが宜しければお楽しみください(*^^*)コメントありがとうございます、とても嬉しいです。 (2020年4月7日 11時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 太宰さんッッッ!!!(( 黙れ 最近ちょうど塾が終わって家に着いてひと休みするタイミングで更新されてみれるので私はとても幸せです!お体に気をつけて更新頑張ってください! 失礼しました(。-_-。) (2020年4月6日 20時) (レス) id: 49f17fb925 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます。太宰さんのかっこよさは一周回って罪ですよね…! (2020年3月27日 18時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月26日 20時