激推ししてます、太宰さん！2

太宰さんは変態です。 ページ20

ほら早く、と挑発する太宰さんも可愛いですね。
ですが中也さんは怒りしか湧かないようで。
歯ぎしりがギリギリとこちらまで聞こえてくる。そして、カランとナイフを落とす。

太｢ふっ、なんだ、やめるの？
私のせいで組織を追われる中也ってのも素敵だったのに。｣

中｢くそ…真逆……二番目の目的は俺に今の最悪な選択をさせること？｣

太｢そ｣


中｢俺が嫌がらせをしに来たんじゃなく…実は手前こそが嫌がらせをする為に俺を待ってたって事か？｣

太｢久しぶりの再会なんだ。この位の仕込みは当然だよ。｣


彼は楽しそうな笑顔を見せながらこちらに近付いてくる。

中｢…！？手前、いつの間に！！｣

理久を指して叫ぶ。太宰さんはお構い無しに理久の肩を掴み、無効化する。
理久も自分が必要ないと感じたのが、静かに受け入れ銃を太宰さんに渡して、さあっと空気に溶ける理久を見て、また中也さんが驚く。


中｢…異能力者だったのか、お前。｣

この空気感で何も言わず、私の目の前にしゃがんで唐突にスカートを捲ってくる太宰さん。メンタル強…

中｢手前！｣

私も何も言わず、太宰さんを見ていると銃を戻してくれる。戻し終わり、するりと肌を撫でた後スカートを下ろすと、立ち上がり、私の耳に口を近づける。そして一言。


太｢Aちゃんが捲った時、ホルスターの上も見えちゃった。こっち見ながら自分で捲っちゃって。

…えっち。｣


中｢おい！！｣

『…』

顔に熱が集まるのを感じつつも、太宰さんを見上げて睨む。


太｢そんな涙目で見つめないでよお｣

…放って置くことにします。

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