激推ししてます、太宰さん！

太宰さんの本。 ページ5

太｢却説、そろそろかな。｣

敦くんも顔を上げ月を見た所で、私は戦闘に備え、ストンと少し高いコンテナから飛び降ります。
コツンと私の厚底の靴が音を立て、振動が広がったのでしょうか、どこからかガタンと大きな音が鳴りました。

敦｢！！今…そこで物音が！きっと奴ですよ！太宰さん！Aさん！｣

太｢そうだね。しかし風かAちゃんの降りた僅かな振動のせいで何か落ちたんだろう。｣

『すみません。』



＿＿冷静な太宰さん美しいです。そして足長い。



敦｢ひ、人食い虎だ。僕を喰いに来たんだ！｣

慌ててよろけながら立ち上がる敦くんに｢虎はあんな所から来ない｣と落ち着いた声色で告げましたが、それでもなお慌てふためく敦くん。
パタンと本を閉じた太宰さんが事を説明しだします。

え、私にその本を渡すのですか？分かりました、持っておきます。太宰さんから本を両手で受け取り、じっと見つめます。何故か？




＿＿太宰さんの手汗の染み込んだ本ですよ？

太宰さんの手。→←月下の太宰さん。

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