太宰さんの隣は聖域。 ページ39
太宰さんの隣から少し後ろに下がって街中をゆっくりと歩く。
『太宰さん、どこに行くのです??』
太宰さんはこちらを顔だけで振り向く。
太「心中って言ったでしよ?川だよ川。」
本気で言ってるのかこの人は。という目で見て、「そうですか…」とだけ返す。
ふと太宰さんが足を止めた。そのままこちらに振り返る。
太「Aちゃんはどうしていつも後ろを歩くの?」
『え?太宰さんの隣を歩くなんてできません。』
太「…嫌ってこと?」
少し悲しそうな顔をする。
『そういうことではなくて、その、太宰さんの周りは神聖と言いますか、聖域なので、特に隣は浄化されてしまいます!消えてしまいます!
…いや、太宰さんの輝きで消えるなら本望です!!!』
太「君は論点を変える天才だね??」
くすくすと口元に手をやって笑う太宰さんはとても可愛らしい。
太「後ろにいられると心配になるし話しにくい。」
『いや、でも推しの隣は…』
そう言うと、太宰さんは私の手を繋ぎながら引き、自分の外套のポケットに突っ込んだ。そして絡めた指にきゅっと力を入れた。
太「こうしたら隣を歩かざるを得ない。」
繋いでいない方の手の人差し指を立て、唇にあてる。パチリとウインクまで飛ばされてしまったのだから私の顔は湯気がでそう。
『そ、それも軽率にしちゃだめです…』
太「だめな事多すぎだよ〜まあ軽率じゃないならいいって事だよね。
Aちゃんにしかしてないもん。」
__もーーー女たらし。でもそれも良い。
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麗(プロフ) - 30ページ 敦を「僕のせいで を は不要かなと思います (2021年4月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
一沙 - 夢主、重症と見たり (2020年4月9日 14時) (レス) id: c108e162c7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 星来さん» ありがとうございます!更新はできるだけ頑張ろうと思っています、一緒にキュンキュンしましょう〜! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 今最高にハマってます…文スト作品の中でここまでキュンキュンしたの初めてですわぁぁぁ更新心から応援してお待ちしてます!! (2020年3月25日 10時) (レス) id: 5ba0477dc2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - そるてぃーらいちさん» ありがとうございます!妄想にお付き合いいただき感謝です(*’ω’*) (2020年3月23日 19時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月13日 1時