目覚めの太宰さん。 ページ37
騒がしい目覚め。夢を見ていた気がする
目を開け、真っ白な天井を見つめる。
国木田さんと敦くんの話し声とおそらくこれは…
潤くんの…叫び声?
どれくらい寝ていたのでしょうか、背中にじんわりと痛みを感じて、
寝返りを打つ。
太「おはよう。目が覚めたかい?」
『んわああああああ!?』
目の前にとてつもなく整った美しい顔。
『え、何!?え!?顔のバランス良!?もう二度と鏡見られないのですけど!?目覚めた瞬間これは心臓に悪すぎなのですが!!』
太「うん、Aちゃんはもう少し心の声を出さない訓練をしようか。」
国「どうした相川!!
叫び声がしたが太宰が何かしたか!?」
国木田さんが激しい音を立てて扉を開けた。
…入社したての頃を思い出すなぁ…。
太「やだなあ国木田くん。私とAちゃんの時間を邪魔しないでくれ給えよ〜」
国「す、すまん??」
『普通に飲み込まないでくださいよ…』
太宰さんはすくりと立ち上がり、こちらに手を伸ばす。手を取れということ…?不思議に思いながらも手を乗せる。
太「さあAちゃん、心中の時間だよ!
探偵社はそろそろ面倒な事になる。」
『ししし心中!?太宰さんと!?いいんですか!?』
国「!?心中の時間とはなんだ!相川は死なせないぞ!?あと、面倒な事ってなんだ!」
くいっと手を引き、立ち上がった拍子にぐらつく私を抱き寄せるように支える太宰さん。
『ふあぁ!?』
太「え〜なになに。国木田くんもAちゃんの事好きなの〜?」
国「!?!? 俺はただ相川はちゃんと仕事をするからだなあ!」
いつものにこにこ顔にで、ぽんぽんと私にいつもの服を渡す太宰さん。
太「さ、Aちゃんも着替えないといけない。部屋を出よう。」
何やら叫んでいる国木田さんの背を押して部屋を出る太宰さん。出る直前に一言、「ちゃんと付けてね」と。
…付ける…???
着せられていた病院服のようなものを脱ぎ捨て、ワイシャツに腕を通す。新しいものなのか、ピシリとしていて心地いい。腹部にいくつかのボタンがついたスカートを履き、肩紐を引っ掛ける。後ろ手に背側がばってんになっていることを確認した所で、いつも付けていないものがある事に気付く。
これは…太宰さんのループタイ……に似ている。
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麗(プロフ) - 30ページ 敦を「僕のせいで を は不要かなと思います (2021年4月11日 8時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
一沙 - 夢主、重症と見たり (2020年4月9日 14時) (レス) id: c108e162c7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 星来さん» ありがとうございます!更新はできるだけ頑張ろうと思っています、一緒にキュンキュンしましょう〜! (2020年3月25日 16時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
星来(プロフ) - 今最高にハマってます…文スト作品の中でここまでキュンキュンしたの初めてですわぁぁぁ更新心から応援してお待ちしてます!! (2020年3月25日 10時) (レス) id: 5ba0477dc2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - そるてぃーらいちさん» ありがとうございます!妄想にお付き合いいただき感謝です(*’ω’*) (2020年3月23日 19時) (レス) id: 6e196d0d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めぐ | 作成日時:2020年3月13日 1時