激推ししてます、太宰さん！

太宰さんのグッズ。 ページ18

『え？え！？え！？いつそんな話に！！？』

隣にいる敦くんをバッと振り返る。

敦｢え！？違うんですか！？結構一緒にいらっしゃるし距離感も近いかなって…｣

『違うよ！私はただ太宰さんを推してるだけ！見ていたいだけ！それだけなんだよ！そんなお付き合いなんで烏滸がましい！！！』



…はっ…



ギギギ…ッと音を立てて首動かして皆の方を向く。そうです。太宰さんもいるのです。

ニコリと音がしそうなナオミちゃんの笑顔。

ああ…と声をだしそうに口を開けて太宰さんを見ている潤くん。

はあ。とため息をついておでこに手を当てる国木田さん。

そして、
机に肘をつき、組んだ手の上に顎を乗せてニコニコとこちらを見つめる太宰さん。



『いえ、なんでも、ないです。』



国｢いや無理があるだろう。｣

ナ｢Aさん純情ですわ｣

谷｢ついにバレてしまいましたね、太宰さんオタク…｣

太｢ん？知ってたよ。もちろん。
いつも聡明なAちゃんのミスは、己の隠し事の下手さに加えて、国木田君や女性陣に多く話しすぎたね。国木田君も嘘が下手だし、女性陣は噂好きさ。｣

『…』

何も言えません。ここまで作り上げてきた冷静なキャラはどうするのですか。
＿＿スルスルと話す姿も素敵ですね、太宰さん。


太｢まあ、これからは隠す必要もないって事だね。
全部知っているよ？私の写真やAちゃん自身のイラストとかでグッズ作ってるよね？器用だからね。

コレクションも随分と集まってきて。ね。最近で言うと虎捜索の時に国木田君に渡したメモ、クリアケースに入れて部屋に飾って｣

抑えていた熱い頬から手を離し、わなわなと震える。
なぜ私の家の祭壇状況をそこまで…！？



『ななななんで知って…！？』


太｢ふふふ、どうしてでしょう。｣



『で、でも！今朝のドラム缶はまだで！』





太｢ドラム缶をどうするつもり…？
ちょっとそこは予想外なんだけど。｣





『………え、あ、はい、自首します。』

＿＿＿何故バレていたの？

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