213話 ページ22
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「来月、ちゃんとお返しするね!楽しみにしてて!」と私の両手を掴んで必死に言う山崎。そんなに嬉しかったのか。
笑顔で「待ってるね!」と伝え、その後も次々とチョコレートを渡していく。
結果、最後の一つは沖田の分となる。
「あれ・・・マジでどこ行ったんだアイツ・・・」
屯所内をほとんど歩き回ったのにも関わらず、全く見当たらない沖田。
まぁ、夜には戻ってくるだろうと、部屋へ戻ろうとしたその時、奥から沖田が歩いてくる。
「やっと見つけた・・・!どこいってたの?」
沖田「どこって・・・見回り」
「・・・え!?」
この男が見回り・・・!?当たり前のことだけど衝撃的すぎた沖田のその言葉に、私は何も言葉が出てこない。
更に追い打ちをかけるように「警察がパトロールしちゃ行けないんですかィ」と言う沖田。コイツは沖田であって沖田じゃないのか!
沖田「なーんて、嘘でさァ。ちょっとサボりに行ってただけでィ」
「・・・・・・」
会話は確かにおかしいけれど、沖田が「サボりに行ってた」と言った瞬間のこの安心感。恐ろしい。
「あっ・・・忘れる所だった。はい、これ。ハッピーバレンタイン!」
沖田「・・・・・・ありがとございまさァ。山崎ー!ちょっと毒味」
「毒なんて入ってないわ!」
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堕天使(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2016年3月6日 14時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 全て読ませていただきました。とても面白いです!続きが待ち遠しいです。更新頑張ってください! (2016年3月6日 13時) (レス) id: e809dd5f49 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - ゆずさん» 嬉しいです!更新頑張ります! (2016年3月5日 18時) (レス) id: 2508faeddd (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。この作品とても好きです。ハマります(笑)読みやすいです。更新頑張って下さい! (2016年3月5日 18時) (レス) id: 4f2cc3a92c (このIDを非表示/違反報告)
RIYU(プロフ) - 堕天使さん» ほんとにそうですね(笑)頑張って下さい! (2016年2月5日 21時) (レス) id: 86117377cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2016年2月3日 18時