82話 ページ35
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☆ 坂田side ☆
なんか今日おかしい。神谷の様子がおかしい。
サラッと「好きですからね〜」とか言ってくるし。
変な薬でも飲んだか?と焦りながら心の中で疑問を浮かべていれば。「クリーム付いてますよ」と俺の口を指でなぞり舐める。
ダメだコイツなんかおかしい。それしか言ってないような気がする俺もおかしい。
坂田「また熱でも出た?」
「何言ってるんですか、熱なんか無いですよ。ホラ」
そう言って俺のおでこに自分のおでこをくっつけてくる神谷。「ね?熱なんか無いでしょう?」とニコリと笑い、またケーキを食べる。
ドキッとか有り得ないって。ないって。
可愛いなとか有り得ないって!ないって!!
坂田「よし、今から病院連れてく。つーか俺が病院行く。眼科の」
「なんで病院行く必要あるんですか。私と居ましょうよ」
坂田「いや断る。これ以上お前といるとなんか・・・おかしくなる」
「どういう意味ですか」
立ち上がり距離を置こうとすると俺の腕を引き自分の方へ引き寄せた。そして、視線を下に向けつつ「旦那・・・」と呟く。何を言われるのか、と柄にもなく照れていれば視線が上に向き俺と目が合う。
「私、好きです」
坂田「だからケーキがだよな。頼むからケーキがと言ってくれ」
「旦那、が!好きです」
頭を整理していると当然、沈黙が流れる。
Aが俺を好き?いやいや、どんな罰ゲーム。
すると神谷はぶはっと盛大に笑い出した。
「旦那ゴメンナサイ嘘です!」
坂田「え?」
「嘘です」
坂田「・・・うん、知ってた。だから今からお前を殴り殺す」
「やめてください、やめてくださいってば!」
俺が神谷を殴ろうとしていると扉が開き『ドッキリ大成功』の文字が書かれたボードを持って入ってきた三人。
頭の整理が完了した俺は神谷を再び殴ることに決めた。
「ドキッとしました?ねぇドキッとしましたか!」
坂田「まじ今回は怒った。銀さん怒った。パフェ十年分奢れ」
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からちぇ - すごく面白いですね!毎日の楽しみになってます(笑)これからもお体に気を付けて頑張って下さい!応援してます! (2020年5月12日 22時) (レス) id: b750728265 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - うわぁさん» ありがとうございます!!現在63まで行っているので、ゆっくりまったり好きな時に読んでいただけたらこちらも嬉しい限りです!! (2017年11月26日 11時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
うわぁ - めっちゃおもろいです!結構長いんで楽しめる時間めっちゃ増えて嬉しいわ! (2017年11月26日 11時) (レス) id: 048bdd389f (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 小鈴さん» 頑張ります頑張ります!応援に応えます!笑笑 (2017年3月13日 16時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)
小鈴 - 頑張ってください!応援してます! (2017年3月13日 16時) (レス) id: ba887d76ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕天使 | 作成日時:2015年11月26日 16時