【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６

２５４話 ページ15

.



近藤「なるほど、そんな事が･･･総悟も相変わらずだなぁ」



暖かくて大きくて寛大な心の持ち主の近藤さんは優しく私の沖田への愚痴を聞いて笑ってくれた。

「まぁ総悟だって、悪気は無いだろうし」と言った近藤さんの言葉には流石に「悪気しかないと思います！」と言い返したが、それ以外は殆ど納得する言葉ばかり。



近藤「大目に見てやってくれ、Aちゃんだって総悟を苛めてみようとしたんだし」

「うっ･･･確かにそうですね」



ようやく心を沈められた私に「そう言えば」と声色を変えて言う。



近藤「そう言えばさっきトシがAちゃんを探してたぞ？」

「土方さんが？」



聞けばスーパーから何やら急いで帰って来て、私を探していたらしい。
「じゃあ私土方さんの所に言ってきます！」と近藤さんに敬礼ポーズを見せると、同じく敬礼ポーズをした後に「自室にいると思う」と言ってくれた。



「ひっじかったさーん！」

土方「お、神谷。探したぞ」

「すみません、ちょっと出掛けてまして･･･」



「お邪魔します」と頭を下げて土方さんの部屋に入る。
やはり煙草の匂いが部屋中に漂っており、仄かに土方さんの香りがした。

「私を探していたらしいですけど･･･」と話を切り出すと何かを思い出したように「そうだったそうだった」とポケットに手を突っ込んだ。



.

２５５話→←２５３話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す