ヲタク女子の恋愛事情 3 (ページ24)

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Aside

涼介くんはお風呂を終わらして髪を雑に乾かすと
私の明日のお弁当を作り始めた

『明日の朝作るから大丈夫だよ？』

涼介「いいから。ほら、Aはアイスでも食べててよ」

冷凍庫から出したお高めのアイスとスプーンを私に渡してまたキッチンへと戻って行った

アイスを食べてテレビを見ていると眠くなってきて
小さく欠伸をした

お弁当作りが終わった涼介くんはそれを見逃さなかったみたいで
あれよこれよと寝る準備を終わらせ、私をベットに連れていった

いつもなら、寝る時は自分の家に帰るのに
今日はなぜが私の隣に寝転んだ

『………かえらないの、？』

眠くて目を擦りながらそう言うと涼介くんはふわりと微笑んだ

涼介「Aが寝たの確認できたら帰る」

『…………涼介くん、今日どうしたの？』

涼介「ん？何が？」

『なんか、今日、すごくお世話焼きさんだったなって』

涼介「うん。いつも、Aがやってる事を俺がやってみた」

『どうして？』

涼介「いつも俺が帰ってくる時にはご飯もお風呂も全部終わってるでしょ？だから、今日はいつものお礼を兼ねて俺が全部やってみたんだけど………」

どうだった？って
少し不安そうな瞳を私に向けた

『嬉しかったよ。ゆっくりできたし。涼介くんも今日お仕事だったのに、ありがとうね』

涼介くんの手を握って、その手に頬をスリスリと擦り寄せた

涼介「………も、可愛いすぎ……」

涼介くんは私の背中に手を回してぎゅっと抱きしめた
そして、寝かしつけるように優しくトントンと叩いてくれて

私はいつの間にか夢の中に落ちていた