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涼介side
病院に着いて受付に行くと、桜ちゃんが先に話を通してくれていたのか、すんなりと病室に入れた
個室の病室の扉を開けると桜ちゃんがベットの横に座っていた
そのベットにはAが眠っていて
頭には包帯、顔にガーゼが貼ってあった
桜「あ、…………お疲れ様です」
涼介「……ごめん、遅くなって」
桜「いえ………」
涼介「………A、どんな感じ？」
桜「命に別状はないです。そのうち目も覚めるって。
頬の傷は階段に引かれたカーペットで剃ってできたものです。頭は、少し切れてしまって何針か縫ってますけど、綺麗に治るそうです」
涼介「そっか……。」
眠るAに近寄って包帯の巻かれた頭を優しく撫でる
涼介「痛かったよな………」
そう呼びかけるけどもちろん返答は無い
それが悲しくて、俺の目からは涙が零れてAの頬を濡らした
『………りょ、』
涼介「……！」
Aに呼ばれたような気がして顔見ると、Aの目がうっすらと目が開いていた
涼介「A！？」
『……な、か、………ないで、』
震える手で俺の頬に流れる涙を拭った
俺はその手を取ってぎゅっと握りしめる
涼介「っ、……良かった……」
『へ、へっ……。しんぱい、かけて、ごめん……ね、？』
涼介「……ほんとだよ………。心臓、止まるかと思った……」
『うん、』
涼介「………A？」
『………ごめ、………まだ、ねむ、い………』
涼介「………いいよ、寝てな？」
『ん、……』
ぎゅっと握った手ににちゅっと軽くキスをすると照れくさそうに笑って目を閉じた
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作者名：ゆうか | 作者ホームページ：http://YAMADA
作成日時：2022年11月7日 1時
