お姫様は退屈なようです

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Aside

ｼﾞﾘﾘﾘﾘ……ﾊﾟﾁﾝ


『ん……』



『……勇太…』


神宮寺「お嬢様、おはようございます」


『おはよう、お願いできる？』


神宮寺「勿論です」


今日の担当の執事を呼び車椅子に乗せてもらう
病弱のなのもあるが、足が悪いため立つことが厳しい


ここまで終わってやっと私の生活が始まる





〜食事場〜


勝利「おはようございます。お嬢様。今日の朝食は「ねぇ、勝利」…なんでしょう」


『お父様とお母様は？昨日の夕飯の時は朝食まではいるって』


勝利「……」


『……』


健人「お嬢様」


私と勝利の間に入ってきたのは健人だ


健人「残念ながら、お二人とも急用ということで予定より早く会社にお戻りになりました」


あぁ、やっぱり。分かってはいた
けど、まだこの家の中にいるのではと思ってしまう



私の両親は大財閥の社長と副社長
家にいることなんて滅多にない
たまにいたと思っても急用ができれば会社に飛んでもどる


決して両親が冷たいとかそんなことは無いよ？
優しくて、過保護な両親
だからかな？優しい両親に甘えている私がいる


『……勝利ごめんなさい。今日の朝食はなに？お腹すいたな〜』


勝利「…いえ。今日の朝食は……」







朝食を食べ終わり、温かいうちに外に出る
夕方に出るとこの季節はまだ冷える
きっと執事達が許してくれない



『勇太、今日いる執事は？』


神宮寺「今日は、私と勝利、健人くんに、JUMPの皆さんです。」


『そう…。じゃあ、涼介に紅茶とクッキーをお庭はまで持ってきてくれるよう言ってくれる？あと、裕翔に私を中庭までエスコートするようにと』


勇太「かしこまりました。それでは、お部屋までお連れしますね」


『大丈夫ですよ。エレベーターで上がります』


勇太「ですが……」


『私は大丈夫なので早く2人に伝えてきてくれると嬉しいな〜』


勇太「……分かりました」


そう私に伝えて少し小走りで涼介達のいるであろう所まで行ってしまった


『ｸｽｸｽ。そんに走らなくてもいいのに。』


自分で車椅子を押しエレベーターの前まで行くけど
ふと隣に見えた階段に目線を移した


『階段か……』


車椅子の生活に嫌気がさした私は最近リハビリを始めた。ずっと車椅子っていうのも執事達にも悪いでしょ？


『少しなら……』


車椅子に手をついて立ち上がり階段の手すりを持った


『いける……』


1歩階段を登ろうとした時だった


ｶﾞｸﾝ


『っ、！？』

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