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鳴り止まない着信には応答せず、早足で家に向かった。
きっと怒ってる。
…別にわけもなく、怒っているはずだ。
人通りの少なくなった道にひっそりと聳え立つボロボロのアパートの1階、一番奥。
救われたと思ったら、即座に突き落とされたこの部屋。
結局私は、今日もここに帰るしかないらしく。
何と言われるだろう。
言い訳を考えながら、錆びた扉を開けた。
「A」
ローファーを脱いで、声の主の元へと向かう。
「紫耀、ただいま。遅くなってごめんね」
「何してたの？こんな遅くまで」
「……友達と喋ってたら話止まんくて。気づいたらこんな時間になってた」
「そうなんだ。」
「うん」
よかった。そんなに詮索されなかった。
胸を撫で下ろしたのも束の間、突然爆弾は落とされる。
「…こんな時間まで着信も気づかないくらい話に夢中になれる友達、Aにいたんだ。」
緩んだ気持ちが瞬時に引き締められた。
怖い。
「……ごめんなさい。」
「心配したんだよ。今何時か分かってんの？」
短針は2と3の間を指している。
“心配”
彼が言うそれは、普通の人間がするような幸せなものじゃなくて、私が逃げでもしたらどうしようと思って抱いたものだ。
遅くまで外にいる私にじゃなくて、私がいなくなった時の自分への心配。
「もうこんな遅くならないようにするから。ほんとごめん」
「いいやもう。早くこっち来て。」
近づくと、彼の座るソファに投げ倒される。
「ちょ、紫耀待って、制服、」
「遅くまで帰ってこなかったAが悪いんでしょ？」
抵抗無。
…結局こうなる。
こんな毎日に嫌気が差したから、いつもなら終わって眠ろうとする時間に帰って来たというのに。
私が自分の生き方を自分で決めるなんて事は、到底出来そうにないらしい。
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絢花(プロフ) - この小説すごく好きです。�兇眛匹澆燭い任后�パスワードどうすればいいですか？？ (3月21日 18時) (
レス) id: 02c899b024 (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - えりさん» お返事遅れてしまいすみません。2度も嬉しいコメントありがとうございます！日が空いていますがもしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願い致します！ (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - ぴっぴさん» お返事遅れてしまってすみません。とても嬉しいお言葉ありがとうございます！なかなか更新できずにいますが、もしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願い致します。 (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 花恋さん» お返事遅れてしまってすみません。きしひら書いててとても楽しいです！（笑）日が空いていますがもしまだ読んでくださっていればこれからもよろしくお願いいたします！ (2020年5月17日 4時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
うゆ(プロフ) - 椎名さん» お返事遅くなってしまいすみません。長い間更新できていないのですが、必ず完結させようと思っています、、！もしまだ覚えてくださっていましたら、これからもよろしくお願いいたします！ (2020年4月11日 21時) (レス) id: b2f90188df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うゆ | 作成日時：2019年1月13日 3時
