３５話：仲直り？ ページ47
｢ちきしょー、私かっこわるー｣
ワタルに言われたことは全部あたってる
６歳のころから元の世界へ戻るにはどうしたらいいかずっと探していた
なのに、７年経っても手掛かりナシだ
記憶も思い出すどころか忘れてしまうことの方が多くて、辛いし苦しいし正直疲れた
諦めてこの世界で暮らそうと考えたことは今までに何度もあるし
初めは馴染めなかったポケモンの世界も、流石に７年も過ごしていれば慣れてしまった
このまま諦めてしまえばきっと楽になれる
｢でもなー…まだ元の世界のこと覚えてることだってあるし、帰りたい気持ちだってまだあるし…｣
意地になってるのかな…
｢…っくし！
ひとりになりたい、とかヒロインぶってないでさっさと家に入ればよかった！風邪引いちゃうよ…｣
その後、お風呂を借りて身体を温めた
部屋に入るといつの間にか布団が敷かれていて
お日様の香りとふかふか具合が最高に気持ちよくて、気付いたら眠ってしまっていた
｢おはよー、なにしてるの？｣
一瞬びくりとして固まってしまったワタル
そのまま背を向けて返事をしてきた
｢おっ、おはよう。昨日はその…｣
言い終わらないうちに私は頭をぱっと下げた
｢昨日はごめん！
心配してくれたのにあんな態度とっちゃって
ワタルの言う通りだよ、だから……
ぶふっ！なっ、にそれ！
昨日は暗くて分かんなかったけど、そんな恰好してたの？！｣
ワタルが着ているのは、服にマントがくっついているような形のもので…ちょっぴりダサい
｢…お前が何を言いたいかは分かる
ドラゴン使いを名乗る者はみな、この由緒あるマントを身につける決まりなんだ
俺はこの衣装を着れることに誇りをもってる！｣
｢ごめん、ごめん！ でも…ふふっ！
その恰好に見慣れるまで時間が掛かりそうだよ｣
｢はぁ…もういい、いくらでも笑え
それよりも、昨日は悪かったな
お前の気持ちも考えずに諦めろだなんて言って｣
｢いいよ、ワタルの言う通りだよ｣
｢そういえば、さっきは何を言いかけたんだ？｣
｢あー、そうだった！私この町を出るよ｣
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
