３４話：質問攻め ページ45
ワタルのバッジ集めは終わった
私の方も資料にあったものは全て調べ尽くした
いまは次の地方を考えているところだけど
どこにするか決められずにいた
｢それなら俺と一緒にフスベに行くか？｣
｢……行く｣
決して名残惜しいとかそういうんじゃなくて次が決まるまでの間ただ一緒にいる、それだけだ
｢お前は思ったことが顔に出やすい｣
｢そっちは寂しいって顔に書いてあるね｣
｢そうだな、俺は寂しいがお前は違うのか？｣
こんの人たらしが！
｢知らない！｣
____________________
__________
｢して、お主は
あー…名は何といったかな？｣
何がどうしてこうなった
試験かなにか分からないけど
それを受けるのはワタルのはずで
私はただくっついて来ただけなのに
ここ関係者以外立ち入り禁止じゃないの？
｢…Aといいます。
長老様、一つ質問をよろしいでしょうか｣
｢なんだね？｣
｢私はドラゴンポケモンを持っていません。
それどころかトレーナーですらありません。
何故ここに呼ばれたのでしょうか？｣
ドラゴン使い一族の長老と二人きり…
ラスボス感が半端ない！
｢分かっておるとも、ワタルと話す前にお主に聞きたいことがあってのう｣
一体なに言われるんだろう
こわすぎる
｢お主、ポケモンは好きか？｣
｢大好きです…？｣
｢ドラゴン使いになる気はないか？｣
｢ありません｣
あっ、ハッキリ言い過ぎた！
どうしよう怒られる？
｢ほっほっ、素直でよろしい！では…
Aは何を目指しておるのだ？｣
これは…、予想外
でも答えは決まってる
｢私は…私自身があるべき場所を探しています
そのために旅を始めました｣
｢…悩んでおるな？｣
その後は…何を話したか覚えてない
気付いたら外にいた
｢あれ、なんでこっちに来たんだっけ…｣
急に寒気がしてくしゃみが出た
夜だし当たり前か
｢A、大丈夫か？｣
｢…マント着てる｣
｢あぁ、これか？
長老にドラゴン使いとして認めてもらったんだ｣
｢…そっか、おめでとう｣
一人前のドラゴン使いになれたんだ
なのに私は…
｢なぁ、Aのいた世界はどんな所なんだ？｣
｢唐突だね。…どうだったかなー
私が住んでいた場所は平和で安全な所だったし、技術もそれなりに進歩してて私自身は裕福ではなかったけど豊かな生活を送ってたよ｣
｢元の世界で好きだった物は？
服や食べ物、場所なんかでもいい｣
｢え、なに｣
｢名前は？｣
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
