２２話：でも、本音をいえば… ページ31
前回と同じように今度はウツギ博士のもとで過ごすことになった私
博士が紹介してくれると言っていた人はカントーのとても偉いポケモン博士なんだとか
研究のため常に多忙で連絡も取れないらしい
ウツギ博士はその人をとても尊敬していて、以前は弟子になって助手を勤めていたとかなんとか
私でも名前くらいなら聞いたことがある
ような、無かったような
知ってるような気はするんだけど…
あーもう！もどかしい！！
エンジュの伝説や海の神とか聞いても全然ぴんとこなかったし、他の話も記憶のトリガーにはならなかった
記憶がぜんぶ戻ってたら、なんて
たられば言ってもしょうがないんだけどさ…
物語の『主人公』だったらこんな苦労はしないはず。
こう…ぽんぽんと話が上手いこと進んで楽ちんにハッピーエンドになるでしょ？
私はどう足掻いたって凡人だもんなぁ
っと、着いた。
｢こんにちは！ウツギ博士の使いで来ました！｣
いま私は博士のお手伝いを(主におつかい)している
｢ありがとうございましたー｣
ワカバにあるポケモン研究所へ帰ると
｢あっ！Aちゃん、おかえり！
良い知らせと悪い知らせがあるんだけど
どっちから聞きたい？｣
なんてベタな…
｢良い知らせを｣と聞けば
カントーのポケモン博士の電話がやっと繋がったことを教えてくれた
ワカバに来て１ヶ月！
やっと会えるんだ！いやぁ、長かったな〜
そして、悪い知らせが
会えるのは２ヶ月先だということ
｢マジですか｣
｢マジです｣
僕でも会うのは難しいからねーと
苦笑いしながら話す博士
｢じゃあ…｣
｢うん！２ヶ月間、これまで通りお手伝いよろしくね｣
｢はいっ、こちらこそよろしくお願いします！｣
これ以上、落ち込んだ姿を見せるのは良くない
アポイントが取れたことを素直に喜ぼう
それに、博士は私がおつかいに出かける度にいつもお小遣いをくれる
遠出になる時は多めに持たせてくれたりもするからスプレーを補充するのにとても助かっているし
その上、短期間とはいえ博士の自宅に住まわせてもらっている
しかも朝食付き
至れり尽くせりだ
私のやっているお手伝いも
はじめてのおつかい並の難易度
言ってしまえば誰でもできてしまうものだ
不満なんてあるはずがない
ないんだけど…
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D - 仕事で疲れてたからかな？エプロンごと引き離し〜で凄く泣きそうになってしまった(T . T) (5月19日 21時) (
レス) id: e1459171f3 (このIDを非表示/違反報告)
ソウルズ(カービィ)LOVE(プロフ) - はじめまして！この作品、世界線(？)が大好きです！トリップものって、普通はその世界を楽しむ線でストーリーが進んでいくのに対して、この作品は元の世界に戻ろうとするストーリーが新鮮で大好きです！ (2021年8月9日 22時) (レス) id: 604407214b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふっとう | 作成日時：2020年12月21日 19時
