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(Shota side)

慌てて出て行ったAは、
出口付近にいた横山くんに任せるとして…

「ホンマに離せ!!」

「金髪美女、紹介してくれる約束するまで離さん!!」

「おまっ…」

真ん前に座って、Aを追いかけようとするリョウの方が、問題やな。


「田中…リョウのこと離してくれへん?」

よいしょっと立って低い声で呼びかけると

「、、、あ、ごめん…」

それだけいって、リョウの首から腕を離した。

ホンマ、アホやなこいつら。
大学生のころから全く成長してへんやん…。

こんなんやから、
いつまで経ってもAが幸せになれへんねん。



「ゲホッ…」

と苦しそうにしながら、
出口に向かおうとするリョウの手を掴んで制する。


「横山くんが行ったから、任せとき。」

「、、、は?離せや。」


ギロっと見られても、全く怖ないんやけど。

なんちゅーか、中学生の悪あがき?
子供やなーとしか思えない。


「なあ、タバコでも吸いにいかん?」

「は?そんなことしてる暇、、、」


ギィっと腕を掴む力を強くする。


「行く…よなあ?」

「、、、あぁ、おん。」




.








「章ちゃんって、タバコ吸うんや…」

「おん。知らんかったん?」

「おん…。」

「あぁーアレや。Aがタバコ嫌いやから、Aがいる時は吸ってへんもん。」

「、、、え?」

「Aがタバコ嫌いなん知らんの?」

「、、、、、。」


いつまでも子供すぎるリョウへの
イライラが知らず知らずに溜まってたんかもなあ


フゥーと煙を吐きながら
リョウを挑発してみる。

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作者名:Ma | 作成日時:2017年12月12日 19時

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