恋の季節２【Alan.s】

電話 ページ26

部屋に戻ってすぐ

酔っ払い舞ちゃんが寝ちゃった



今日の余韻にまだ浸りたい私は

なかなか寝られなくて

ちゃっかり一人酒…




ライブで見た亜嵐くんと

さっき隣に座ってた亜嵐くん


どっちもかっこよかったなとか





今日が終わっちゃうのがさみしくて

正確にはもう過ぎてるけど


眠ったら何もかも

忘れちゃいそうで怖いから





──pururu…


｢亜嵐くん…？！｣



｢…もしもし｣



亜嵐｢あ、Aちゃん？

ごめんね、寝てた？｣



まさかの亜嵐くんからの電話


｢ううん、

お酒飲んでました｣


亜嵐｢まだ飲んでるの？｣


｢寝られなくて笑｣



｢、、、Aって呼んでくれないの？｣


亜嵐｢え？｣



｢前、

Aって呼ぶって言ってくれたのに

Aちゃんなんだなーって｣





お酒の力かな


普段なら絶対こんなこと言わないけど

気になってたこと聞いてみた



亜嵐｢あー、

玲於と一緒ってなんかやだなって笑｣


｢一緒？｣


亜嵐｢呼び捨てすると玲於と一緒じゃん｣



｢でも

ちゃん付けしてるよ、｣



亜嵐｢誰が？｣



｢涼太くんとか龍友くんとか｣




他のメンバーさんとはあんまり話さないけど

涼太くんと龍友くんは

たくさん話すようになった



亜嵐｢なんで呼ばせるの｣


｢亜嵐くんが名前で呼んでくれると思ってたから｣



亜嵐｢Aちゃん、酔ってる？｣



｢…酔ってない｣



亜嵐｢じゃあ、明日楽しんでね｣



｢……｣



もうバイバイなのかな



亜嵐｢じゃあおやすみ｣


｢……おやすみなさい｣




ちょっと寂しいけど

亜嵐くん、明日もライブだし




｢…亜嵐くん、、、｣


亜嵐｢ん？｣



｢…亜嵐くんが切って｣


亜嵐｢…わかった｣



｢……｣


亜嵐｢今度こそね｣



｢うん｣



亜嵐｢おやすみ






A｣



──ﾌﾞﾁｯ




ツーツーという効果音が流れる



Aって/////


ほんとにずるい人


どんどん亜嵐くんにハマっていく

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