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「グク寝るぞ」
『こっちおいで』
「みんなでねんねするの？」
『うん。今日は3人でいっぱいお喋りして寝よう』
「えー？おしゃべりー？ふふっ」
そんなに広くもないベッドで
笑いながら私たちの間に挟まるグク
『うれしい？』
「うれしー！」
「今日は保育園で何した？」
「きょおはねぇ」
お友達のはなしも、おやつのはなしも
たくさん歌ったおうたのはなしも
全部教えてね、ジョングク。
グクが嬉しいと、楽しいと
私たちも嬉しくて楽しいんだよ。
「ほいくえん、あしたはままがくる？」
『うん。明日は私だよ』
「はやくきてね」
『え？』
「ぐくほいくえんすきだけど、
さみしくなっちゃうからはやくきて」
その言葉を聞いてハッとした。
ー 最近なにかグク君が不安を感じたり、
怖がったりすることはなかったですか
最近。保育園のお迎えが遅くなったことがあった。
どうしても抜けられない会議で遅くなっちゃって
時間ギリギリに保育園に駆け込んだあの日。
教室に残っていたのはグクだけだった。
『ごめんね』
ひとり靴箱の前で座って待っていた姿を思い出してじわじわと涙が溢れてくる
『ごめんね、わたしそんなことにも気付けなくてごめん、』
「まま？」
きっと思い出したに決まってる。
自分を迎えに来ないお母さんのことを。
私を待って、迎えに来なかったらどうしようって
不安で、怖くなったに決まってる。
『ごめんグク。寂しかったよね、ごめんね』
「なんでないてるの？かなしいの？」
『っうん、』
「ままがかなしいと、ぐくもかなしいよ」
小さな手が頬に触れる
「ぐくがぎゅーしてあげるね。
ぎゅってしたらかなしくなくなるよ、
ぐくもままがぎゅってしたらげんきになるから」
『グク、』
「ぐくおうたうたおうか？
じょうずだよ！くまさんのおうたがいい？」
ぎゅっと抱きついてきたグクが私の顔を覗き込む
『ありがとう、』
「もうかなしくない？」
『うん』
グクがぎゅってしてくれたから、悲しくないよ
「A、ジョングク」
グクを抱きしめた私ごとユンギが抱きしめた
「寂しくなくなることも、悲しくなることもあるけど
こうやってたらまた笑える」
『、うん』
「俺達、一緒にいれば大丈夫」
そうだね。
寂しくても悲しくても、大丈夫だ
私達で全部分け合おう
「ほんとだぁ
ぐくげんきになってきた！」
そう言ってグクが笑うから
悲しかったはずの気持ちはどこかへ消えて
私もユンギも笑ってた
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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (
レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です！ (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)！どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか！ヤバいです！ (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じあ
| 作成日時：2018年5月31日 19時
