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そうだったね、テヒョン。

私はたったひとりのテヒョンのお姉ちゃんで
テヒョンは私のたったひとりの弟。

そうやって私達、お互いを大事にしてきた。



「ねえぢゃんのばかあぁぁ!」

『テヒョンのほうがばかだよ!もうしらない!』

「おがあざぁぁん」

『テヒョンきらい!あっちいって!』

「っ、きらい?」

『きらい!』

「、なんで?なんできらいなの、?」


泣き止んだテヒョンにぷいっと背を向けて歩く


「ねえちゃんまってぇ!っなんできらいなのぉ!」

『ついてこないで!』

「やだぁ!おれのことだいすきじゃないのっ!」

『……』

「っ、ねえぢゃあああんっ」

『もう、なによ』


泣き叫ぶ声に呆れて振り返る


「だいすきじゃないといやだぁぁ」

『なんなの、テヒョンがわるいんだからね』

「ゔぅ、」


怒る気が無くなったのを察したのか
勢いよく走ってきてぎゅっと抱きついてくる


「っ、ごめんなさい、」

『…もういいよ』

「ほんと、?じゃあだいすき、?」

『うん。だいすき』


ひひっ、と笑うその顔の涙を拭う


「おれもだいすき!」


数えきれないくらいケンカもした。
もう口聞かないなんて、そんなこと言い合っても
次の日にはそうやって笑うから
私、いつもテヒョンを許してばっかりで。


そんな私たちの遠い日の姿を思い出して気がついた

ジョングク。
グクを素直になんの迷いもなく愛せたのは、
テヒョンが居たからかもしれない。

私はすでに、愛するってことを知っていたんじゃないかと。

_テヒョン→←_



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k.n(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、本当に一つ一つの言葉選びからストーリー。内容覚えているのに泣きました🥲色々な方が作品を削除されますが、ぜひこの作品は残していただけたら嬉しいです。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 1a3cfb96cd (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - また読みにきてしましました…何回読んでもきゅんきゅんしてほっこりしてもうほんとに幸せです……こんな素敵なお話を書いてくださりありがとうございます…🥹 (2022年10月27日 9時) (レス) @page48 id: efd49a0979 (このIDを非表示/違反報告)
M.M(プロフ) - もう何度も読ませていただいてますが、久しぶりに見て号泣してしまいました(笑)映画化して欲しいくらい素敵なお話です! (2022年2月19日 1時) (レス) id: ddaf8faeea (このIDを非表示/違反報告)
ell1910(プロフ) - もう、泣き過ぎて明日仕事行けません(T_T)!どーやったらこんな素敵な話が書けるんですか!ヤバいです! (2022年2月9日 0時) (レス) @page33 id: 7b303fc88a (このIDを非表示/違反報告)
AIRI(プロフ) - 普通に何回も涙が伝いました… (2022年1月10日 7時) (レス) @page48 id: cf5a6128eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じあ | 作成日時:2018年5月31日 19時

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