先生の沼 (ページ3)

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3.先生の沼ページ3

｢A、がんばってねー!!ばいばい!｣
　
　｢ありがとう！がんばる泣｣

｢おいA、お前放課後勉強かよー笑
頑張れよ！じゃーな！｣

　｢うるさいわっっ！笑じゃーねー泣｣

クラスメートとそんな会話をして教室に残っていた。

少しずついつものざわめきが消え、静かになっていく教室。

そして私はあることに気がつく。

あれ？私1人…？

私以外全員帰ってしまったということは、
放課後勉強はこのクラスで私だけだということである。

ってことは西島先生と2人きりってこと…？

ただでさえ気持ちが沈んでいたのに、余計に沈んでしまった。

落胆していると、教室の後ろのドアが開いた。

ガラガラ…

西『おーA！ちゃんと残ってたのかー
いやー俺、もしかしたら帰っちゃうかもしれないと思って心配してたんだよ笑』

今すぐにでも帰りたいのにそんなことを言う先生がやっぱり嫌い。

一番前の席に座っている私のもとへゆっくりと話しながら歩いてくる。

A｢てことは先生、私のこと信じてなかったってことですよね？｣

西『そんなこと言ってねーだろー？笑』

A｢はぁ…｣

そして私の横を通りすぎるとき
　彼は私の耳元で囁いた。

西『さぁ、始めようか。』