１５ ページ15
＿＿＿＿
Aが庇ったにも関わらずドラコのローブはジワジワと血が滲んでいくのが見えた
「死んじゃう！死んじゃうよう！！」
そう喚いてるドラコより遥かに大怪我を負ってるであろうAは優しくヒッポグリフの翼を撫でた
大分深い傷なのだろう、その撫でる彼女の手には血が滴っていた
「死にゃせん！あれだけ言ったのに！！」
ハグリッドはあまりにもドラコが叫び、Aが落ち着き払っているからかAがドラコよりも怪我をしていることに気づいていなかった
地面にまで横たわり蹲っているドラコ
平然とした様子でヒッポグリフを撫でるA
仕方ない、そんな様子を見たら明らかに重症なのはドラコの方だと誰もが思うに違いない
ハグリッドはドラコをたちまち横抱きにしたあとズカズカと行ってしまった
「すぐにクビにすべきよ！！」
とパンジー･パーキンソンが言った
その言葉にAは不快そうに顔をしかめる
「今のはドラコが悪いわ。それに怪我した当事者が訴えるならまだしも貴方がどうして喚くわけ？」
自分が大怪我を負ってるということを忘れ批判するスリザリン生を見渡した
「ひっ…！ちょっと貴方怪我してるじゃない！！どうしてついて行かない訳！！？」
パンジーの言う通りヒッポグリフに背を向けていた彼女のローブは後ろがパックリ避けていた
その怪我の酷さは思わずパンジーが心配になるほどのえぐれ方だった
「ああ、そ、う……」
出血のし過ぎかAはその場に倒れそうになる
倒れる前にパンジーが体を支えた
他のスリザリン生はそのパンジーの行動に驚きつつも
早く連れてけ！と後押しした
クラッブがパンジーに代わり彼女を抱えた
ハリーは代わろうとしたがパンジーに
その時間さえ無駄じゃない。ほんと脳みそ詰まってるの？
と言われ渋々見守る
パンジー、クラッブが去っていき他の生徒もガヤガヤと解散する
「Aとマルフォイ大丈夫かしら」
「マルフォイなんて大丈夫だろ。それよりAだよ、優しすぎないか？アイツを庇ってその後もヒッポグリフとハグリッドの為にその場に留まって庇い続けた」
彼女がいつか誰かのために死にそうで僕は怖いよ
とロンは身震いした
ハーマイオニーは何か言いかけたがロンの言う通り最近の彼女は優しすぎるのだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 203人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年3月15日 1時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
りあむ(プロフ) - めちゃくちゃ続き見たいです！応援してます！ (2021年12月26日 15時) (レス) @page17 id: 5dcfb8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぐみ | 作成日時：2021年8月29日 21時
