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とりあえず中に入ってもらって奥の席に案内する

ジョングクが来るって聞いてたから

びっくりしちゃって会話もままならない



とりあえず何か出さないとと思って

ケーキと飲み物を出すためにカウンターの向こうに行く




「ねえ、前のお客様ってあの人?」

「すごくかっこいい感じしない!?」

『もうやめてよ、しーっ』



他のスタッフはジミンさんを見てすごく盛り上がっていて

何もBGMもかかってない店内に

きゃっきゃっと声が響く

奥の席に座ってるとはいえ聞こえたらほんとに恥ずかしい




ケーキと飲み物を持っていくと

真顔から少し口角が上がって私も何故かほっとする





『すみません、ジョングギが来るって聞いてたから…』

「そういうことね、それはびっくりするよね」




やっぱり、どっちも騙してたんだ、

後でお説教のカトク入れないとだ




「ごめんね、俺が素直にどこの店か聞けばよかったんだけど」

『、いえ、全然!会えただけでも嬉しいです』

「本当は聞きたかったんだけど、他の客と同じになりたくなくて」




そういうことだったんだ、でもこれで少し安心した

私を私として見てくれてるって分かった。

話を聞けば聞くほど私たちはすれ違ってたことに気づいて

なんだか面白くなってきてジミンさんも私も時間を忘れて話していた

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作者名:なるま | 作成日時:2021年10月20日 1時

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