それでも好き (ページ13)

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．

「お疲れ様でした〜」

『お疲れ様です』

「ねぇ、」

閉店の時間になりキャストが次々と帰る中

後ろから声をかけられる、

返事をして振り向いてみると

この店のNo.2のリアさんが立ってた。

「今日きてたの、この前来た客でしょ」

『…話の内容が急ですね』

「隠さなくていいから、来てるのってジミニでしょ」

“ジミン”って名前が出てきた時に心臓がどくんとした、

なんで知ってるの？私なにか喋ったっけ、

「すぐ顔に出るタイプなんだ、

この前まで私の客だったのに。」

そうぼそっと言うとゆっくりと私の方に近づいてくる

「ジミニには気をつけたほういいよ、泥棒猫ちゃん」

それを伝えたら満足したのか

何事もなかったかのように他のキャストに

挨拶をして帰っていった。

よりによってリアさんのお客様だったなんて、

きっと今のNo.2の座もジミンさん達のおかげかもしれない。

ずっと定期的に通ってたみたいなのに

なんでいきなり指名を変えたのか分からなかった

何か揉め事でもあったのかな、

その日の終わりにジョングクからも

“ジミニヒョンには気をつけて”

とカトクに入ってたのをあとで知る事になる