無 口 柱 の 狂 人 さ ん【鬼滅の刃】

もふもふ ページ7

伊黒side


体が震えている



何故だ。こいつのせいか？





『おばない、どうしたの？』



伊黒「っ、いや、なんでもない」




『こわかった？わたし』





伊黒「っ、」





答えられなかった




正直に言ってとても怖かった




あの鬼の表情



目玉がほじくり返され



口が俺のように裂けて



鼻は抉られていた





『こわかったの、ごめんね』




伊黒「いや、お前は…悪くない


　 鬼殺隊としての責務を果たしただけだ」



『せきむ、はたした』



伊黒「あぁ、…よく頑張った」




『がんばった、わたし』







そう言うとこいつは初めて俺の前で




まともな笑顔で笑った






何故だろう





何故か、こいつを愛しく思ってしまう






不死川side




伊黒がやけに怯えて帰ってきた



恐らくあいつだろうな




狂人…



そうはまったく見えねぇけどな。





鴉「ｶｧ！ｶｧ！合同任務！！合同任務！



　 狂柱ト任務〜！任務〜！！！」




不死川「はァ…めんどくせぇなァ」





俺はゆっくり立ち上がり、あいつの屋敷に向かう






不死川「おいィ」



『あ、もふもふ』



不死川「あァ？」



『さねみ。任務行く』



不死川「あァ、良いぜェ」



『ほくほくとー、あっち』




不死川「行くぞォ」







走って北北東へ向かうが




こいつはかなり実力がある




息も切らさず俺の後を着いてくる






『おばないこわがらせた』



不死川「あァ？」




『わたし、こわいって。



　おばないこわがらせた』




不死川「っ、そりゃ、どういうことだ」




『こわいんだって、わたし。



　おもちゃ、あそんでた』




不死川「おもちゃァ？」






『あ』





そう小さく呟くと




山に入った瞬間に



山頂に向かっていった






･







･






不死川「な、なんだ…こりゃァ」




『ふふっ、ねぇねぇ


　いたい？いたいよねー？



　ないてるの？ないてるの？



　あぁ、こわいねー？



　きみ、おもしろいからころさない



　まだいきる』




鬼「やっ、やめてくれぇ！！」




『……きみうるさい。



　なんでいやなの？あそんでるのに



　やっぱりきみおもしろくない


　しんで？』





絶句した



いくら鬼が嫌いだからと言って



あそこまでするだろうか。



あいつの半径3mは鬼が死んでいる





どいつもこいつも体はボロボロで



四肢が断ち切られていた







『ねぇ、きみたのしい？』

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