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狂い咲 ページ23

炭治郎side



Aはニコニコと



善逸の手を取り



キラキラした目で見つめている






『いのしし!』



炭治郎「そいつは伊之助って言うんだ!」



『いのすけ!!』



伊之助「ゴメンネヨワクッテ……」



『?…よわくないよ!いのすけ!


 ボロボロになるまでたたかった!!


 つよいつよい!!!』
 




そう励ますAは



伊之助の被り物をつつきながら



ニコニコしている





炭治郎「ふふっ…」



『ん?どうしたの?たんじろー』



炭治郎「Aがあまりにも可愛いからな」



『かわいい?』



炭治郎「可愛いっていうのは、なんだろうな…



  その人が愛しく思えたり



  守ってあげたくなるようなことだ!」



『まもられなくても、たたかえるよ?』




しのぶ「Aは無茶をしますからね」




『あぅ……』




しのぶ「まぁ、そこを含め守ってあげたくなります」



『……』



炭治郎「ん?どうした?」





俺が声をかけると



突然立ち上がった




『鬼だ…』



炭治郎「…A?」




『……あいつはまた眠らせた』




炭治郎「っ……」




『鬼がいる。3km先だ』




炭治郎「え?!」




『私の肌はそこの伊之助よりも敏感でね。



 鬼にだけ反応する肌なんだ』



炭治郎「……」




『悪いがもう行く。



 炭治郎、また会おう』



炭治郎「はい……」





やはり”あの人”の前だと




上手く喋れない





Aside




私は鬼には数えきれない恨みがある




”あの子”は無いだろうがな……。






鬼には、散々嫌な思いをさせられてきた




人攫いに売られ




鱗滝のもとを発ち




そのあとは、浮浪児のように過ごした




呼吸も意味もわからず身につけ




鬼に殴られ



傷つけられ



散々傷ついてきたんだ





あの頃の私は臆病者だった。




でも、今はもう違うんだ





私が”あの子”を守らなきゃいけないんだ







『狂柱として


 
 お前ら鬼共をここから1歩も進ません!!!』








また狂い咲こうか。

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あき - すごい!!!!!!読んでてとてもとても言葉で表せない程凄い気持ちになりました!!!!!! (5月26日 21時) (レス) @page23 id: 9c80678577 (このIDを非表示/違反報告)
啞羈籮 - 終わった? (2020年9月7日 22時) (レス) id: 9a6140deac (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - この作品、とても面白いです!更新頑張ってください!応援しています!! (2020年5月23日 16時) (レス) id: 4d34a234b5 (このIDを非表示/違反報告)
スモークサーモン - ねえ今どんな気持ちねえどんな気持ちねえどんな気持ちぃー (2020年4月13日 21時) (レス) id: 99f545fffc (このIDを非表示/違反報告)
kyasuta - 作者羨ましい(いろんな意味で)これからも頑張ってください。 (2020年3月24日 15時) (レス) id: a847137800 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リキュール | 作成日時:2020年2月26日 19時

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