無 口 柱 の 狂 人 さ ん【鬼滅の刃】

妹 ページ22

炭治郎side


俺は知らぬ間にAさんの涙を



拭っていた




『…ありがと』



炭治郎「…たまには休んでみたらどうですか？」



『え？』



炭治郎「Aさんは頑張りすぎたんですよ。


　 溜め込み過ぎたんですよ」




そう言うと、更に泣き出したAさん



少し、罪悪感が湧いてくるが



長男としてのサガなのか



目の前のこの人が愛しくてたまらない




『……たんじろー？』


炭治郎「え」


『な、なんでわたしないてるの…？』


炭治郎「……知らなくていいですよ」


『…そうなの？』


炭治郎「えぇ…知らぬが仏、ですよ」


『？』



少し空気が重たくなる





善逸「…あのぉ！」



『…たんぽぽ』



善逸「違います！俺、我妻善逸！！！」



『ぜんいつ！！』



善逸「炭治郎！この人と仲良いのか？！」



炭治郎「え？！い、いやぁ…」



『たんじろー！ともだち！』



炭治郎「ともだち…ですか？」




少し疑問に思っていると



しのぶさんに少し手招きをされた




しのぶ「彼女、まだ精神的に幼いんです


　 …仲良くしてあげてください」


炭治郎「は、はい！」



『たんじろー、ともだち』



炭治郎「…はい！友達です！」



『けいごはずす』



炭治郎「…あぁ！わかった！」



善逸「なんで俺空気になってんの？！


　 そんな可愛い人と友達になるとか


　 炭治郎お前舐めてんのか？？！！」



『ぜんいつおもしろい！』



善逸「え？！俺面白い？！」



『ともだち…なる？』



善逸「え？！いいの？」



『ともだち多い方がたのしい！！』



善逸「そうだよね！！楽しいよね！！」




そう言いくねくねしながら



Aの手を取る善逸



そんな善逸を見て、Aさんの目は


キラキラしている



本当に幼い子供みたいだ




新しい妹が出来たようだ。



可愛くて仕方がない。



　

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