この恋、私の完全勝利 (ページ20)

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19￤告白ページ20

あぁ、どうしてかな。ゴシゴシ擦っても涙が止まらない

「ごめんね。わたしっ…」

「…Aちゃん」

「うん？……っ」

そんな私を見た田中くんは優しく私の名前を呼び、その声に顔を上げる

すると唇に何かが当たる

それが何かはすぐに理解した

頬を優しく包まれ、唇には柔らかい感覚

キス、されてる

しばらくしてゆっくり田中くんの顔が離れる

田中くんはそのまま私のおでこに自分のおでこをくっつける

息がかかる程近い所に彼の顔がある

その時私の心臓が跳ねた

「なぁ、Aちゃん、もっかい告白していい？」

静かに尋ねてくる彼に私は頷いた

「俺ずっとAちゃんのこと好きでした。よかったら付き合ってくれませんか？」

あの時と同じ告白の言葉

ぎゅっと固く目を閉じる田中くん

私はそんな彼に応えるように

彼の手をぎゅっと握りしめた