この恋、私の完全勝利 (ページ14)

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14￤別れと涙ページ14

「……は？」

「あなたが罰ゲームで私と付き合ってること、知ってるから」

「ちょ、まってまって。なんの話？」

私が言うとわかりやすく焦る彼

「とぼけないで。中間テストの点数で1番低かったから罰ゲームで優等生の私と付き合うことになってるんでしょ？全部知ってる」

「っ、それは…」

「私の気持ち、弄んで楽しかった？」

「ちがっ、俺そんな…」

「ねぇ、田中くん、あなたは私と最悪な夏休みを過ごしてどう思った？」

「っ…」

責め立てるように問いかけると彼はついに言葉を発さなくなった

あーあ。所詮そんなもんだ

「私は楽しかったよ。騙されて馬鹿だって思われるかもしれないけど……私は好きだった」

「Aちゃんっ…」

「でも田中くんは違ったんだよね。罰ゲームで仕方なくだもんね……それでも私と夏を過ごしてくれてありがとう」

「もう私に関わらないで」

じゃあね。

私は彼に別れを告げると立ち上がりそのまま走って学校を出た

これでよかったんだ。これで、ひと夏の恋は私の完全勝利で終わったんだ

なのに

なんで涙が止まらないんだろう